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2006年8月12日 (土)

徹カラ

 年がいもなく徹カラをやってしまったので、今日1日ぐったりしていた。年々、声が出なくなる。声が出ないのに歌いつづける。それでも、ひところよりはマシだ。

 8年ほど前、カラオケにほとんど依存している時期があった。ある晩、午前1時の時点で、一緒に飲んでいた連れをカラオケに誘ったが、彼女は帰ると言う。どうしてもおさまりがつかなかった僕は、その後地元のカラオケルームに1人で入った。ただ、従業員に1人だと言うのが恥ずかしかったので、「後から1名来ます」と嘘をついた。2名分の料金を取られることになるが、そんなことはどうでもよかった。とにかく、歌いたくて歌いたくてたまらなかったのだ。

 その後僕は、朝まで4時間近く、1人で歌いつづけた。

 歌いながら次の曲を選び、リモコンを操作する。そうすれば、ロスタイムが限りなくゼロに近づく。ときどきトイレに行くのを除けば、ほとんど歌いづめだ。1時間に10曲としても、30〜40曲は歌った計算になる。よくもそれだけネタがあったものだと思うし、ともかくもそれだけぶっつづけで歌うことができたという事実に今でもわれながら驚嘆する。

 会計を済ませて、すっかり明るくなった戸外に出ていくときには、僕は完全に満足していた。おそろしく充足した気持ちだった。いや、「満たされた」と言うよりむしろ、「カラッポになるまで吐き出した」という感覚に近い。カラオケの「カラ」とは「カラッポ」の「カラ」なのではないかと思うほど。

 1人でカラオケに入ったのは、約38年の生涯においてもさすがにそのとき1度きりだ。あの衝動はいったい、何だったのだろうか。

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