無為も僕も通院
昨日は「もう寝よう」などと言っていたが、結局「努力目標」になってしまい、午前3時過ぎまで『シュガーな俺』の校正をやってしまった。でも今朝は、かかっている糖尿病専門クリニックの原則5週に1度の診察日だったので、どうにか起きて午前中には受付を済ませた。
病院だから当然、待合室の患者を呼ぶときはフルネームなわけだが、最近、そこで「平山瑞穂さん!」と大声で呼ばれるたびに戦々恐々としている。頼むから、せめてもう少し小さな声で呼んでほしい、と思う。
今のところ僕は圧倒的なまでに無名なので、普通なら僕の名を知る人などにはめったにお目にかかることもないのだが、糖尿病専門クリニックということは、そこに居合わせている時点ですでにかなりセグメントされているわけで、待合室の患者の中に、@ニフティで連載中の『シュガーな俺』を読んでいる人がいても、なんら不思議ではないのだ。今にバレるんじゃないか、とビクビクしている。まあ、バレたところで、「はは、実はそうなんですよ、ご愛読ありがとうございます!」と言うしかないわけだが。
僕がそのクリニックにかかっている頃、妻が無為を再び動物病院に連れていっていた。あいかわらず、食欲不振の原因特定はできないままで、薬の種類を増やして様子を見る状態だが、心なしか元気になったように見えなくもない。妻がマンションに連れ帰った時点ではプリプリしていて、妻を避けるような行動を取っていたそうだが、しばらくしたら忘れてしまったのか、妻にだっこされながら赤ちゃんのように両手で首にしがみついて甘えていた。
イヤな思いをしてだれかに腹を立てていても、甘える相手が限られているばかりに、その、腹を立てていた当の相手に甘えるしかなかったりするわけだ。そういうところが、特にマンションなど閉鎖的な空間で飼われている猫の気の毒な部分だ。愚痴のひとつをこぼす相手もいないとは。しかし同時に、すべて無為のためを思ってやっていることなのだということを、どうにかしてわからせたいとも思う。仮にわかったところで、「イヤだ」と感じる気持ちに変化は訪れないだろうが。
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