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2006年9月24日 (日)

父の幸せな夢

 昨夜からどうも鼻がグズグズしていると思ったら微妙に風邪をひいていたらしく、今日は半日は寝て過ごす状態だった。日中、まどろんでいる間に、ものすごく汚い風呂の排水口を掃除する夢を見つづけていた。「黒いシミ通信」時代にもちょっと書いたかもしれないが、疲れているとき、僕はよくそういう夢を見る。風呂掃除は現実世界でも僕の担当で、週に1度は排水口もきれいにしているのだが、本当はその仕事がイヤでイヤでたまらないのかもしれない。

 大学教授であった僕の父は、銭湯の汚くてぬるい、ドロドロした残り湯に首まで浸かっている夢をよく見るという。助手の頃は、給料だけでは家族を養っていけず、家庭教師などのアルバイトをいくつかかけもちしていた上に、家は風呂なしだったので、実際、閉店間際の銭湯に駆け込んで、あまりきれいではない湯に浸かることも実際にしばしばあったそうだ。その頃の記憶が、誇張された形で再現されているのかもしれない。

 一方、やはり父がときどき見るという「いちばん幸せな夢」は、「たくさんの子猫が体中にまといついている」夢だそうだ。つまり、銭湯の湯に浸かるように、子猫の海に首まで浸かっている状態、ということだ。

 とここまで書いてきて、かつて「黒いシミ通信」に、「ちょっと書いた」どころかそっくり同じ内容の記事を書いたことがあるような気がしてきた。面倒だからわざわざウラを取ることはしないが、もし、「これ前にも読んだよ」と気づかれた読者がおられたとしたら、そっと気づかなかったふりをしていただければと思う。健忘状態になるにはまだ早過ぎるが、最近、自分の記憶にあまり自信が持てないのだ。

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コメント

はじめまして、
 佐藤と申します。

「黒いシミ」のお写真は平山先生によく似ていらっしゃいますね。びっくりしました。
 でも、正面からはやや違う印象ですね。

「瑞穂さん」という息子さんがいらっしゃることは、立教日文のゼミで、崔さんという韓国からの留学生と授業を受けさせていただいた折に、うかがったことがありました。
 
「息子を怒ろうとするのだけれど、お名前の「ほ」と発音する部分で息が抜けて、怒った感じにならなくて困るのです」とおっしゃっていました。

 お世話になりながら、ご無沙汰しております。2003年に平山先生が出版なさった『川端康成 余白を埋める』は取り寄せて懐かしく拝見させていただきました。

投稿: 佐藤久恵 | 2006年10月 1日 (日) 13時47分

はじめまして。父の教え子さんだったのですね。崔さんは当時実家にも遊びにいらしたことがあったので、よく覚えております。覚えているどころか、大学2年で韓国に初めて行ったとき、予告もなく家を訪ねたことまであったのですよ(結局、ご本人には会えずじまいでしたが)。
「ほ」で力が抜けてしまう、という話は、家でもしばしばネタになっていました(笑)。
『川端康成 余白を埋める』は、論文ともエッセイともつかぬ不思議な本ですが、わが父ながらなかなかの名著ではないかと思っております。ほとんど知られていないのが寂しいところですが……。
ともあれ、コメントありがとうございました。父は7月に前立腺がんの疑いがあってちょっと入院しましたが、実際にはなんでもなく、今も元気に暮らしております。佐藤さんのことも、お伝えしておきますね。

投稿: 平山瑞穂 | 2006年10月 1日 (日) 17時05分

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