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2006年9月27日 (水)

一夜明けて

 午前中、昨夜救急車で担ぎ込まれた外科病院で消毒を受けてから会社へ向かう。昨日の帰りがけには、絆創膏を貼った上に保護用のネットを巻かれた状態だったのだが、今日からもうそれも不要とのこと。1週間で、ホチキスの針みたいなやつが取れるそうだが、この場合、「抜糸」ではないので、どう言うのだろう。抜針(ばっしん)?

 まあともかく大事には至らずほっとしたが、今日、喫煙コーナーで話しているときにはそのことで持ちきりになってしまった。昨日、迅速に救急車を呼んでくださったのは、歓迎される立場だった次期社長(御曹司)の方で、「いろいろな意味で、生涯忘れない歓迎会になりました」とのコメントに恥じ入ることしきり。

 今朝、枕の上に敷いてあったタオルに2、3箇所小さな血痕が残っていたが、それ以上出血することもなく、傷口は順調にふさがりつつあるのだが、寝ている間、無意識に傷口を庇って妙な姿勢になっていたらしく、朝から背中の筋が痛い上に、首が筋肉痛になっている。

 転倒するときは、普通、肘などでガードしようとするものだと思うのだが、後から気づくと、そういう形跡がいっさいない。文字通り、直立姿勢のままドミノのように倒れて、頭部で地面を直撃したものと見える。当然、普通に横たわって枕に当たるであろう部分が切れたわけだ。すぐ隣を歩いていた女子社員が言うには、「平山さんが急にいなくなっちゃったんですよ!」。なんというマンガみたいなシンプルな転倒。

 ところで、昨夜は自分の方がたいへんなことになってしまってそれどころではなかったが、食欲が異常になくておなかの贅肉がすっかりこそげてしまった無為を、妻が病院に連れていっていた。点滴を打ったら、少しは元気になったようだ。原因は特定できなかったが、腎臓が縮小して機能が低下しており、それが影響している可能性もあるという。とりあえず、さっきはネコ缶「とりのあらほぐし」を元気ににちゃにちゃ食べていた。

 書籍版『シュガーな俺』の初校が届く。新潮社の場合は、まずデータ入稿してゲラを出してしまってから「校閲部」が(鬼のような)書き込みをして、それが編集者のチェックを経由した上で僕のもとに届く仕組みだが、世界文化社の場合、入稿前のデータ状態でかなり綿密な校正をして、完全原稿に近い形になってから初めてゲラを出すらしい。初校が出てきた時点でほぼ問題がない状態になっているので、校正自体は楽だ。しかし、よく考えると、文字修正の手間が僕に移動しているだけ、という気もする。


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コメント

今晩は、ご無沙汰しております(が、連載もちゃんと読んでおりますよ)。
お怪我、大事無いようで何よりです。
エントリを読んでいて思ったのですが、もしかして平山さんは転倒された時に「仏倒れ」状態だったのではないでしょうか。北杜夫さんのエッセイで、ある作家(名前失念)が、酔っぱらって子供を蹴飛ばそうとして仏倒れ→怪我、という話を読んだ記憶があるので、ふと思っただけなのですが。
ともあれ、猫殿もお元気になられたようで、良かった良かった。

投稿: kenkaian | 2006年9月27日 (水) 22時28分

体をかばって寝たせいではなく、頭を打たれたから、背中や首の筋が張っているのではないでしょうか? 一種のムチウチ状態だと思います。 私も昔、スノボに手を出した時、後頭部を地面に直撃。(踏み固められた雪は硬かった・・・) 翌日、全身打撲のように激しい筋肉痛に襲われました。首も背中もバリバリです。
それにしても、とりあえず頭に異常がなくてよかったですね。

無為ちゃんもこのまま元気になるといいなぁ。

追伸:この年齢だと、2歳の差はたいしたことないですよ!

投稿: | 2006年9月27日 (水) 22時35分

> kenkaianさん
お久しぶりです。「仏倒れ」……いや、恥ずかしながら初めて聞く言葉ですが、今ちょっとググってみたところ、もともとは能楽関係の用語なのですね。なんで「仏」なんだろう。
いや、ほんとに今回はまいりました。痛みはほとんど感じないのだけど、精神的なダメージが……。無為の微回復がせめてもの救いです。

> 香さん
なるほど、ムチウチ! あ、そうですね、おそらく。そういえば今朝起きたとき、顎の噛み合わせが変で、なんだかゴリゴリいうし大口開けられないし、カラオケのとき困るなぁなどとのんきなことを考えておりましたが、それも激突時のショックでものすごい負荷が顎にかかったのでしょう(これはほぼ回復しました)。
ちなみに無為は今、僕の部屋の入口で、僕にお尻を向けてじっとしています(まったくいつもどおりの行動)。

追伸:あ、それならいいのですが……(笑)。いや実際、30過ぎるとそのへんって年々大づかみになっていきますよね。

投稿: 平山瑞穂 | 2006年9月27日 (水) 22時46分

ご無沙汰してます。
名前変えました。本名で書いてるの俺だけだもんね。
ところで酔った後のそういうことって、メチャメチャ恥ずかしいですよね。私も忘年会の帰りに泥酔のあげく滑ってガードレールにぶつけたらしく、顔面血だらけ。同じように即、救急車を呼ばれ脳外科のある病院に運ばれCTで検査。さいわい脳には異常無し、右の眉の上を切り4針縫う羽目になった次第。それ以来気をつけて呑んでます。
もうひとつ、先日父が入院して余命2~3ヶ月と言われ家族中がバタバタしているのですが、べつのところで妙に落ち着いた自分がいるのが何か不思議。親への愛情が欠如しているのかな。お見舞いも一日置きだし自分がわからん。
それはそうとお身体は如何ですか?
無為ちゃんも心配ですね。
ではまたお邪魔します。

投稿: ヒデジイ | 2006年9月28日 (木) 11時58分

お久しぶりです。一瞬、どなたかわかりませんでした。
僕はあの、堂々と本名(しかもフルネーム)でコメントを寄せてくださるところがカッコいいなぁと思っていたのですが(笑)、そういうことでしたら以後はこのハンドルネームで。
で、ヒデジイさんもスネ(というか頭)に傷をお持ちで! 顔面に4針は目立ちますね、どうぞお気をつけください。
ご尊父のことですが、僕は誰しも年輪を重ねるとそういう落ち着きを身につけていくものなのかな、と想像しておりました。愛情とは関係のない部分なのではないでしょうか?
ちなみに僕自身はもうすっかり元気です。昨日までは精神的に落ち込んでましたが、今日からはもう「笑い話」です。意外に立ち直りが早いんですよ。

投稿: 平山瑞穂 | 2006年9月28日 (木) 17時37分

「仏倒れ」の由来は……何なんでしょう? 仏像が倒れるみたいだからかな、と思ったりもするのですが(仏像は受け身を取れませんし)、ググっただけではよく分りませんでした。別名「枯れ木倒れ」とも言うみたいです。
前のコメントで書いた北さんのエッセイでは「坊さんが修行でやる云々」とあったような気もするんですが、如何せん記憶がおぼろげで……気になることを増やしてしまっていたら申し訳ないです。

投稿: kenkaian | 2006年9月28日 (木) 20時10分

ハンドルを見て私が誰だか察しがつきますでしょうか?
偶然にもあなた様の名前をググって見たら、一角の成功をおさめられご活躍中である事を知り、嬉しく思った次第です。
私はと云えば、今やすっかり落ちぶれて、侘しく家業手伝いをしながら、メンタルクリニック通院中で、リタリン漬けの毎日です。
あなた様との唯一の共通点?と云えば猫を飼い、戯れている事くらいでしょうか?
陰ながらあなた様の一層のご活躍をお祈り致します。
それでは…。

投稿: てっかむん | 2006年9月29日 (金) 00時35分

> kenkaianさん
気になることが増えてしまいました(笑)。でもこんな僕にもわずかながら成長の跡は見られ、最近は気になることもそれほど気にしないようになったのです。つまり、「棚上げ」状態を許せるようになったのですよ。Oh, my成長! Viva, my成長!

> てっかむんさん
どうして忘れられましょうか、もちろん、わかりますよ、そのハンドルネームだけで! 「有楽町で逢いましょう」のあの人ですよね、小学校時代、同級生だった。いや、現在の状況を知ってもらえて嬉しいです。そんな、打ちひしがれたようなことを言わないでください。僕が一人で作っていた週刊マンガ雑誌を購読してくれた仲じゃないですか! でも、なぜよりによって僕の名前でググってみたのでしょうか……。

投稿: 平山瑞穂 | 2006年9月29日 (金) 01時28分

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