« コスプレ | トップページ | BGMについて »

2006年9月18日 (月)

プロット立ち上げ

 先週、「仕事ウィーク」にしたおかけで『シュガーな俺』の(単行本用)入稿も済んだので、昨日から新作のプロットを立ち上げている。ただ、僕の場合、プロットで作品のよさをわかってもらうのはたいていの場合至難だ。最たるものは『ラス・マンチャス通信』だろう。あれのあらすじを人に説明するのは難しい、というかほとんど不可能だし、もしもあの作品を、まずプロットを立て、承認を得てから書く、という形で書こうとしたら、そもそも承認を得られなかったか、得られていたとしたも完成させることができなかっただろう。

「ラスマン」以後はもう少し、プロットにしやすい話を書いているが、しょせん明瞭な謎解きなどがあるミステリーではないし、作家としての僕の資質もあるので、やはり毎回、まとめにくさを感じる。プロットという形でまとめてしまうと、もうそれは、最初に書こうとしていたものとは別のものになってしまっている気がする。しかしその一方で、いやしくも自分以外の人間(編集者)に、「この話はこういう話です」ということを伝えるには、明晰で疑問の余地がないプロットを提供すべきなのではないかという思いもあり、うんうん唸りながらどうにかして辻褄の合う筋を文章の形でまとめるわけだ。でも、そんなに苦労しても、それを読んだ編集者から、「これ、おもしろいの?」と言われたりする。正直、死にたくなる。

 あるとき、日本ファンタジーノベル大賞仲間の何人かの作家さんと話しているとき、僕が(長篇の場合)プロットはA4で2、3枚分は書くと言ったら、彼らが口を揃えて「自分なんてせいぜい1枚の半分くらい」と言っていて、ショックを受けたことがある。そうだったんだ! そんなカンタンでいいんだ! そのときは、今後は自分もそうしようと心に誓ったぼくがいた。しかしいざプロットを書こうとすると、つい凝ってしまう。それじゃいかんのだ!

 凝った分だけ説得力のあるプロットが書けるわけでは必ずしもない。問題は、どうやって編集者を納得させるかなのだ。だから僕は最近、まず、出だしの数ページ分だけ本文を実際に書いてみて、比較的簡単なプロットをそれに添えて、「総合的に」判断してもらうようにしている。「これ、続き読みてぇ」と編集者に思わせることに成功すればしめたものだ。そのかわり、結局ダメだった場合はショックもよりデカくなるわけだが。

 といったことをさっきからチンタラ書いているのは、なんだか脳がオーバーヒートしてしまって困っているからだ。早く寝た方がいいと思うが、すぐに眠りに就ける自信がない。

|

« コスプレ | トップページ | BGMについて »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/181870/11950208

この記事へのトラックバック一覧です: プロット立ち上げ:

« コスプレ | トップページ | BGMについて »