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2006年10月19日 (木)

『シュガーな俺』発売

 明日10月20日、書籍版『シュガーな俺』が世界文化社から発売されます。ただし、出荷するのが明日ということなので、地域や店舗によってはまだ入荷していない場合もあります。都内大型書店などでなければ、来週以降の方が確実かもしれません。『忘れないと誓ったぼくがいた』のとき、少々フライングしてしまって、一部の方々にご迷惑をおかけしてしまったようですので、その点はあらかじめお断りしておきます。

 今回はネットで無料連載中の書籍刊行ということで、連載を読んでくださっている方々の何割くらいがお金を払って本を買ってくださるのか、見当もつきません。「連載を読むのはまどろっこしくて苦手」「パソコンの画面で長い文章はちょっと……」という理由で、本が出るのを待っていた方もいらっしゃるでしょうが、律義に連載第1回から追ってくださっている方もおられるでしょう。できれば本も買っていただけると嬉しいのですが、その後も、ときどき連載ページにお越しいただけるともっと嬉しいです。シュガーフレンドの皆さんの書き込みもありますので、それを読むつもりでぜひ、お願いいたします。

 ちなみにこの小説は、あるショートエッセイが原型になっています。3年前の秋、作中で触れている糖尿病の「教育入院」というのを終えて出てきた直後に、入院中のエピソードを中心にまとめたものでした。タイトルは、その時点ですでに『シュガーな俺』でした(もう、これしかない、と思ってました)。当時はまだ作家デビューもしていなかったので、コピーしてまわりの人たちに読んでもらったのですが、これが思いのほか好評で、いつかちゃんとした作品にしようとそのときから心に決めていました。

 小説の形を取ることになるとは、そのときの僕には予想もできませんでしたが、結果としてはそれが正解だったと思っています。実体験の数々が、虚実入り乱れるエンターテインメントとして、なかなか据わりのいいものに仕上がったのではないかと自負しております。

 そんなわけで、皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

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コメント

もちろん購入させていただきます!私って、コンピューターは使えどもアナログ人間ですし、コンピューターの中のものは消えていくものとして、なんかはかなさを感じます。実感を持ったものが欲しいのです。
写真も、ちゃんとプリントアウトする派なのです。
最近、忙しいというか、気力が充実してなくて、ブログ小説も読みに行けていませんが、そちらにも、本は買ったとしてもお邪魔させていただくと思いますのでよろしくです。

こちらはほぼ毎日目を通してますよ。毎日何かしら書けるのってやはりすごいですよね。応援してます。

投稿: | 2006年10月19日 (木) 23時36分

香さん、ありがとうございます! なんという理想的な読者さんなのでしょうか、痛み入るばかりでございます。
ブログ連載などということをやっていながらこんなこと言うのもなんですが、僕自身、本質的にはアナログ人間だと思います。最近はさすがにやめましたが、メールを始めた当初、取っておきたいものはわざわざプリントアウトして保管したりしていたくらいなのですよ(笑)。なんというか、デジタル記録というものに対して根強い不信感があるんですよね。
こっちのブログは、「ほぼ毎日更新」という事実だけが自慢です。毎日書いてりゃそうそうネタもないですしね。ただ「なにか」書いてるだけ、という状態になってしまいがちなのですが、ほぼ毎日目を通してくださっている方がいるとわかるだけでも励みになります。今後もよろしくお願いいたします!

投稿: 平山瑞穂 | 2006年10月20日 (金) 00時24分

いやーん。(←喜びの悲鳴)
私も、取って置きたいメールをわざわざWordで打ち直して、プリントアウトしたりしましたよー。携帯メールだったので、絵文字を()内に文字で書いたり。かなりアホですな。

やはり、アナログ人間なのは同世代だからですかね。文系だからですかね。子供の頃はデジタル時計ぐらいしか、デジタルに触れる機会がなかったような・・・。

それにしても何かでも毎日書くのは、すごいですよ。だから作家になったのでしょうけども。私なんかたまに、自分しか読まない日記でさえ三行も書けない日があります。

投稿: | 2006年10月20日 (金) 00時38分

ああ、またしても共通点が……(笑)。
しかしおっしゃるとおり、同世代で文系同士というと、それだけでなにかこう、皆まで言わずとも「あ〜わかるわかる!」という同質性みたいなものを感じますよね。基本的に同一の文化的土壌・精神史的背景が透けて見えるというか。

ブログの「ほぼ毎日更新」もそうですが、僕は本質的にだらしない人間なので、強制的に「習慣化」することによってそれに抗ってるというか、そうすることによってしか抗えないってことなんじゃないかと思います。だから食事療法も貫徹できたんでしょうね(とさりげなく自作につなげる)。

投稿: 平山瑞穂 | 2006年10月20日 (金) 00時55分

本日、所用で川崎に。駅近くの商業施設(ラゾーナ川崎プラザ)の丸善にて平積みシュガーを発見しやした。あたしゃ、アマゾンでの注文を悔やみながらスルーしましたぜ(涙)。一方、國文学も無事に発見。アンド購入。面白く拝見した次第です(特にワスチカにおける「型流し手法」の解説がツボでございました)。……余談だけど、別欄で登場した「流行ことばのいま」。「私も歳を取ると、ああいうピンボケ気味の文章を書いてしまうのかしら」などと思い、空恐ろしくなっておるところです。

投稿: もり | 2006年10月21日 (土) 23時31分

青山ブックセンターに行ったので、「シュガーな俺」があるかどうか聞いてみました。23日に入荷だそうです。青山ブックセンターなのに遅い・・・。待ち遠しいですね。やっぱり書店に置いてある様子を早く見たい。

投稿: ナホチカ | 2006年10月22日 (日) 00時05分

> もりさん
あ、アマゾンでご注文いただいていたのですね。ありがとうございます。なんか、あっちは発売早々しばらく「在庫なし」になっていたのでちょっと心配していのですが……。川崎の丸善にありましたか。僕自身はまだ平積み状態をどこでも確認しておらず、たいへん不安です。
「型流し手法」のくだり、あれは自分でも書いていて気持ちがよかったです(笑)。で、「流行ことばのいま」。あれはなんというか、ところどころで「プッ……」って感じでしたね。きわめて適切なのと、賞味期限があきらかに切れているのが同列に並べられてたりとか。しかし実際、われわれも年齢的にそろそろ人ごとではなくなってきてるのかなと……。おたがい気をつけましょう。

> ナホチカさん
まだちょっと確認が取れていないのですが、もしかしたら版元の配本パターンのために、都内大型書店でも一部入荷が遅くなっているようなのです。週明けくらいにはあちこちに並んでいてくれるといいなぁと思っているのですが……。

投稿: 平山瑞穂 | 2006年10月22日 (日) 03時10分

事務上のミスと思われるが、神奈川県のU隣堂では在庫無し、十一月刊行の扱いになっていた。既刊本は相変わらず女性作家の棚に挿してあった。

投稿: 黄海 | 2006年10月22日 (日) 07時45分

うーむ、どういうことなんでしょうか。不穏な感じですね。まあ「女性作家」はもう慣れっこなのでいいんですけどね。なんか、ある人から聞いたところによると、某SNSでどなたかが、「平山瑞穂はなんで男だとウソをついているんだろう」みたいなことが書かれていたそうで(笑)。もはや「女だと思い込まれる」レベルまで達しているのかと。
まあともあれ、月曜以降の動向を見守りましょう……。

投稿: 平山瑞穂 | 2006年10月22日 (日) 13時40分

こちらでは初めましてです。宜しく御願いします。
「シュガーな俺」が発売されてから近所の本屋5~6件探したんですけどありませんでした。その間に関係ない本を何冊か買ってしまいました。僕は川崎在住なのでもりさんが発見したラゾーナ川崎の本屋さんに行ってみても良いのですが、明日もう1度近所の本屋めぐりしてみようと思います。

投稿: ゾーン | 2006年10月22日 (日) 17時31分

あ、ゾーンさん、こちらにもお越しくださったのですね、ありがとうございます。
そして『シュガーな俺』、なかなか見つからずたいへん申し訳ございません。しかもなんだかよけいな散財までさせてしまったようで(笑)。
でもたぶん初版の部数および今現在の僕の無名度から言って、いわゆる「町の本屋さん」にはまず置いていないことが予想されます。無駄足を踏ませてしまうのはなんだか申し訳ないので、あるとわかっているところに行っていただいた方がいいかもしれません。

投稿: 平山瑞穂 | 2006年10月22日 (日) 18時28分

昨日ジュンク堂池袋店2階にありました。
既刊2冊と並んで棚差しされていて
シュガーな俺は凹んで、いや、順調に売れて減っているようでした。

ブログの続きが待ち切れず読んでしまいましたが
あんな展開になるとは・・・びっくり。

すごく面白かったです!

投稿: | 2006年10月22日 (日) 22時02分

えーと、どなたでしょう? ご署名がなかったものでどなたかわからないのですが、ありがとうございます!
ジュンク池袋では、もっとたくさん発注してくれていたのですが、なぜか発売日に届いたのが5冊だけだったそうで……。ともあれ、無事にご入手されたようでよかったです。
おもしろかったですか? ですよね?(笑) いや、今回は正直、自信ありますよ!

投稿: 平山瑞穂 | 2006年10月22日 (日) 22時12分

読みました、13章以降ですが。(あとで最初から読み直しますね)
ネットの15章後半以降はコメント欄が伸びそうですね(笑
しかし、なんつーか、『シュガーな俺』というタイトルは・・・秀逸ですなー
あー、今度「受賞作」も読んでみたいと思います。

では。

投稿: ノンシュガー・HTBDNA | 2006年10月26日 (木) 19時01分

おっと、こちらにもコメントいただいていたのですね。あらためまして、ありがとうございます。たしかに、15章以降は怒濤の展開というか、よくも悪くも読者の方々を裏切る方向で話が進みますよね。
タイトルは、上記エントリ本文にもありますように、ずいぶん前の段階からもう決まっていたわけですが、そのときは、「突然降りてきた」という感じでした。かっちりとハマるタイトルってたいていそういうふうに決まるのですよ。
「ラスマン」も読んでいただけるとはありがたいです。「シュガー」と似ているところを探すのに骨が折れるような話だと思いますが(笑)、よろしくお願いいたします。

投稿: 平山瑞穂 | 2006年10月26日 (木) 20時34分

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