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2006年11月18日 (土)

ワスチ韓

『忘れないと誓ったぼくがいた』の韓国版が、去る11月9日に発売になっていたらしい。無為の命日だ。

 タイトルについては、『忘れないと誓ったぼくがいた』を直訳すると"잊지 않겠다고 맹세한 내가 있었다"、「イッチ・アンケッタゴ・メンセハン・ネガ・イッソッタ」だが、これだと韓国語としては不自然なので、別の案を考えた方がいいということになっていた。その後、結論がどうなったのかを聞かないまま今に到ってしまったが、結局、それがタイトルになったようだ。

 現物はまだ手元に届いていないが、ブルーのかわいらしい表紙で、『ラス・マンチャス通信』の韓国版のときと同じく、装幀に凝りまくっているようなので、見本が届くのが楽しみだ。

 ところで、その韓国版についてネットでいろいろ検索している過程で、おもしろいものにめぐりあった。某ネット書店のサイトに掲載されている僕の著者紹介文なのだが、これだけ読んでいると、まるで僕が現在ブレイク中のものすごく売れている作家であるかのように見える。拙訳でご紹介しよう。

*****
平山瑞穂-1968年東京に生まれ、立教大学社会学部を卒業。2004年、デビュー作『ラス・マンチャス通信』により、第16回「日本ファンタジーノベル大賞」の大賞を受賞した。2006年2月、2作目の小説『忘れないと誓ったぼくがいた』を、同年10月、自伝的小説『甘ったるい俺』(※1)を発表。2006年現在、多方面で旺盛な執筆活動を展開している。次作『冥王星パーティー』は、2007年初頭(※2)に日本有数の出版グループである講談社から(※3)刊行される予定だ。同時に、来年、講談社(※4)が刊行している20~30代向けのコミック誌「IKKI」に連載される漫画作品のストーリー執筆(※5)依頼も受けている。

【訳註】
※1 もちろん、『シュガーな俺』のこと。
※2 これは、2007年3月刊行に確定。
※3 実際には新潮社から。
※4 「小学館」の誤り。
※5 マンガの原作ではなく、小説を漫画家とのコラボという形で連載する構想。ただしあくまで「構想」段階で、確定ではない。
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 翻訳者キム・ドンヒさん経由での「近況」報告がめぐりめぐっているうちにいろいろと誤りが混ざり込んではいるが、ほぼリアルタイムの情報がここまで把握されているのには驚いた。というか、日本のいかなるメディアでも、僕の動向をこれほど詳しく紹介してくれている文章にはお目にかかったことがない。

 ただ、すでにネット上に現れはじめている個人の感想などをざっとチェックしてみたところ、「前作ラスマンに比べて物足りない」といったトーンが今のところは目立つ感じだ。日本でよりはるかに「ラスマン」が売れた国だけに、ああいう異様さ・不穏さを期待する向きが強いのかもしれない。

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コメント

はじめまして。
書店で糖尿病闘病記とは思わずに
手にとって見てしまいました。
記事書きましたのでとラバさせていただきましたが
お目ざわりでしたら削除お願いします。

「甘ったるい俺」~(#´ x `#)
はまってしまいました♪

投稿: ruto | 2006年11月19日 (日) 00時25分

はじめまして。
目ざわりだなんてとんでもないです。トラバありがとうございます。最初は、「なぜステビアがらみの記事からトラバが???」となっていたのですが、なんと、インスリン抵抗性を抑制する働きがあるのですね。知りませんでした。
「シュガー」、あの表紙ではまさか糖尿病小説とは思えないでしょう(笑)。ちなみに『甘ったるい俺』は、今のところ、来年春あたりの刊行をメドに翻訳出版の検討に入っているようですよ。

投稿: 平山瑞穂 | 2006年11月19日 (日) 00時41分

ということは、小学館では6月頃の書き下ろしのほかに『IKKI』の連載も可能性があるということなのですね。うーん、やっぱりデビューしても順調に作品を発表できる場がある作家さんばかりではないでしょうから、センセイはすごいなぁと思います。
同時に、ファンとしては、次々と作品を堪能できる予定があるということで、センセイに目をつけておいてよかった~♪と実感してます。(わたしの目に狂いはなかった!みたいな感じで。)

投稿: ダレカ | 2006年11月19日 (日) 01時26分

おお、さすがダレカさん! そのとおりです、書き下ろしとは別に、『IKKI』連載の可能性、ということです(書き下ろしの刊行と連載開始のタイミングを合わせるかもしれません)。しかしまあ、『冥王星パーティー』がそうであったように、思わぬ番狂わせというのは随時起こり得ることで……。
早い時期からお目をかけてくださった恩に報いるためにも、とにかく極力コンスタントに作品を発表しつづけていきたいなとは思っております。

投稿: 平山瑞穂 | 2006年11月19日 (日) 11時15分

ご無沙汰しております。ずっと拝見してはいたのですが、どうも言葉が見つからず読ませて頂くだけで失礼しておりました。

それにしても『IKKI』ですか! 個性的なラインナップの雑誌なので大分依怙贔屓しているのですが、これからは更に推していかなければいけませんね。
何となくですが、雑誌のカラーが平山さんの読者層と一致するような気もしますし。今から非常に楽しみです。

投稿: kenkaian | 2006年11月19日 (日) 23時59分

あ、お久しぶりです。いえ、コメントを頂かずともkenkaianさんの存在は感じ取っておりましたよ、いわば超感覚的に(笑)。
『IKKI』の話、水面下ではずいぶん前から動いているんですが、実現してほしいものです。あの雑誌には僕も強いリスペクトと親近感を覚えておりますので。それより、「ミミッチ」が終わってしまったのが本当にさびしい……。

投稿: 平山瑞穂 | 2006年11月20日 (月) 00時32分

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