« カオスな布陣 | トップページ | イブの晩の犯罪 »

2006年12月24日 (日)

お役御免

Photo_1

 僕の携帯電話はツーカーだったのだが、auに統合されてからは、数ヶ月おきに「auに替えませんか?」というお誘いが来ていた。その時点で、いずれツーカーというブランドそのものを消滅させるつもりなのだろうということはわかっていたし、替えてあげた方が向こうにとっては都合がいいんだろうなということもわかっていたのだが、とにかく忙しいのとめんどくさいのとで、手続きをずっと先延ばしにしていた。

 auへの変更を促すダイレクトメールは、「ツーカーからauへの変更はこんなにカンタン!」「今、auに変更すればこんな特典が!」「すでに○○万人のお客様がツーカーからauに変更されました!」とどんどん煽りまくる方向に進み、やがて「○月○日までにauに変更しないとポイントが無効になります!」という脅しに変わった。まさに「残党狩り」という感じだ。

 僕みたいなのはさぞかし迷惑な客なんだろうなと思いながら、それでも僕の重い腰は上がらなかった。現時点でとりあえず使えているからいいや、と思ってしまうのだ。そうしたらついに先日、「サービス終了のお知らせ」が届いた。いよいよ、ツーカーというブランドが消滅し、ツーカーとしてのあらゆるサービスが停止されるという連絡だ。一応猶予期間は1年以上設けられているようだが、いいかげんなんとかしなければ、ある日突然、携帯電話自体が使えなくなってしまうのだなぁ、とぼんやり思っていた。

 それを見かねたのか、クリスマスイブの今日、妻がくれたプレゼントの包みに、「携帯電話変更手続き代行券」なるものが入っていた。めんどうな手続きを彼女主導でやってくれる上に、auの携帯電話も買ってくれるというのだ。そんなわけで今日は、食事の前に池袋のビックカメラに寄り、無事auへの乗り換えが完了した。

 これまで使っていたツーカーのやつを買ったのは2年前の初夏で、その当時はずいぶん洗練されたデザインだと思っていたのだが、たった2年半で、すっかり古びてしまった感がある。しかも、最近出回っている機種からはすっかり姿を消してしまった、手動で伸ばすアンテナがついているし、そのアンテナの先は壊れているし、筐体にも塗装の剥げたところがあってたいそうみすぼらしい。

 もっとも、こんなに塗装が剥げているのには理由がある。雨の夜、酔っぱらって道端で濡れネズミになりながらしゃがみこんでいる間に、だれかにメールを打とうとして手に持っていたこれが道路に落ち、しかもそれをだれかが蹴っ飛ばしたらしく、気がついたらアスファルトの上でボロボロになっていたというわけだ。でも同時にこの電話は、日本ファンタジーノベル大賞受賞の連絡を受けた電話でもある。そんな思い出がいろいろつまったこの電話機とも、今日でお別れだ。

|

« カオスな布陣 | トップページ | イブの晩の犯罪 »

コメント

ツーカーをぎりぎりまで使用していたところが平山さんらしい気がします。それにしてもなかなか素敵なプレゼント。いい奥様ですね(^^)。

私も二台前のDOCOMOは3年半ぐらい使用していました。ドコモショップの人にも「よくバッテリーが持ちましたね」と驚かれたぐらい。世の中カラーが当たり前になった頃でモノクロのものをそれでも使用し続けていたのは、中に入っているメールなど思い入れがあったからです。持っているものに対しての愛着というのもあります。
新しい機種を持ったら持ったで、古いものはやはりオールドファッションに見え、新しいものに愛着が湧いてくるのですが・・やはり数年毎に買い換えなければいけない携帯というものには、デジタル時代特有の哀愁とジレンマを感じます。

投稿: | 2006年12月25日 (月) 11時33分

う〜む、性格を見抜かれていますね(笑)。いや、基本的にめんどくさがり屋で、環境に対して保守的(猫のように)なところがあって、外から圧力がかからないいとなかなか新しいものやことに向かっていかないのです。もちろん、思い切って環境を変えれば、それはそれで浮き浮きしたりもするんですけどね。携帯については、本当に今回がまたとないいい機会になりました。妻に感謝です。
香さんは以前、もらったメールに対する異常なまでの(失礼)愛着について話しておられたので、携帯をなかなか替えられないことについては納得という感じです。もう実際に読み返すことはないであろうメールでも、なんだか捨てられなかったりするんですよね。それにしても2年程度の寿命って短すぎますよね。

投稿: 平山瑞穂 | 2006年12月25日 (月) 21時18分

私は、11月になって初めて携帯を持ちました。子供もいないし、専業主婦だから携帯なんてずっと持たないだろうと思っていましたが、母が病気になった事で携帯を持ちました。私も主人もauの簡単ケータイ、とても使い勝手が良く、絵文字は可愛いしメールだけならPCより便利ですね。主人が携帯を持ったのは今年の9月、今までは泊まり勤務の時は公衆電話から夜電話を掛けてくれていたのが、今は絵文字入りのメールに変わりました。相手の都合を考えずに送れるので便利と言えば便利ですが、やはり声を聞きたいですね。
平山さんは、大賞受賞の連絡を受けた大切な携帯を大切にしまっておかれるのですか?歳を重ねるごとに思い出の品が溜まり、どうにかしなければ、と少し頭が痛くなる年の瀬です。
どうぞ、良いお年をお迎え下さい。そして、来年もどうぞよろしくお願いします。

投稿: えぞりす | 2006年12月30日 (土) 14時43分

携帯って、なければないでなんとかなってしまうんですが、一度持ってしまうと手放せなくなる感じがありますよね。特に最近は、携帯が普及したことの影響で、公衆電話というものをとんと見かけなくなってしまいましたし。僕はどうも電話でだれかと話すのがもともと苦手で、妻からの電話であっても「怒ってるみたいに聞こえる」としばしばクレームをつけられるので、自分にとってはメールの方がずっと気楽です(笑)。
旧携帯は、なんとなくずっと保管しておくことになるんだろうなと思っています。これくらいの大きさならたいして場所も取りませんしね。僕にとっての悩みの種は、なんと言っても本ですよ。手持ちの本棚はすでにいっぱいで、これからどうすればいいんだろうと思っています。
こちらこそ、来年もよろしくお願いいたします。どうぞよいお年を!

投稿: 平山瑞穂 | 2006年12月30日 (土) 23時01分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/181870/13188871

この記事へのトラックバック一覧です: お役御免:

« カオスな布陣 | トップページ | イブの晩の犯罪 »