Tiredな俺
『冥王星パーティ』表紙の初校が届いている。これはいい。ちょっとメタリックな光沢を持つ紙に印刷されているため、もともと不思議な写真がいっそう不思議な奥行きを伴っているように感じられる。しかし帯のコピーを見ると、「平山瑞穂」の名とあいまって、あいかわらず女性作家と勘違いされそうな感じだ。もっとも、今回はプロフィールに(初めて)顔写真を入れることになっているので、積年の誤解も少しは晴れることになるかもしれないが。
さて、昨日届いていたNHK大阪「もっともっと関西」にVTR出演した際の録画DVDをようやく観てみる。恐れていたほど精彩を欠いた様子ではなかったが、やはり、疲れは否めない感じだ(ちょうど、4日連続で原稿執筆漬けになっていた最終日の撮影だった)。それがまた、番組の構成上、「若くて痩せていても糖尿病にはかかるので怖い」という流れに組み入れられ、不吉な感じのBGMと一緒に流れるものだから、「この人、今もそうとう調子悪いんとちゃう?」と言いたくなるであろうようなゲッソリした雰囲気を醸し出している。いや、単に疲れてただけなんですけど。
そして恒例の「一応苦言を呈しておこうかな」コーナー。「著者の平山瑞穂さんは、38歳。東京の調査会社に勤めています」というナレーションが流れるが、「調査会社勤務」は作中の片瀬喬一のことであって、僕自身の話ではない。実際の勤務先についても当日言ったような気がするのだが。でもまあ、そんなことは些細な問題だ。
実は先日も、「Tarzan」で取材を受けたときの原稿を見ていたら、「食事療法をきちんとやっているのになぜか病状が悪化、自暴自棄になり……」的な記述に目を留め、「それは話をドラマティックにするために挿入した主人公・片瀬のエピソードであって、僕自身がそれに相当する段階で実際に自暴自棄になったという事実はありません」とツッコんでしまった。
もともと虚実入り乱れる自伝的小説なので、書いてあることはすなわち事実であると思われてもやむをえないというか、勝手にそう思われるであろうことは覚悟の上で本にしているのだが、それが「平山瑞穂をめぐる事実」として公的に語られると、「いや、その部分はフィクションなんですよ」とつい訂正したくなってしまう。作家としてまだまだ未熟だな、と思う。
なお、撮影当日、ずいぶん時間をかけて収録した、「居酒屋で料理を食べているシーン」は、全面的にカットされていた。「居酒屋でも適正な量を自分で見定めて食事を楽しむことはできる」ということを示す目的で撮影した一連の映像が、全部。関西テレビに出演したときとのネタカブリを懸念されたのだろうか。あれ、けっこうたいへんだったんだけどなぁ。
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