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2007年2月22日 (木)

体が覚えている

 マンションの共用スペースであるゴミ置き場にゴミを捨てに行って戻ってくるとき、エレベーターに入ってドアを閉めたまま、階数ボタンも押さずに突っ立っていて、数秒後、エレベーターが動いていないことに気づいた。疲れているとときどきやってしまう。しかし、どんなにぼーっとしていても数秒で必ず気づくというのは、よく考えると興味深い現象だ。無意識に近い状態であっても、「1階でエレベーターに乗れば、やがて上昇を始めるはずだ」と心のどこかで期待しているのだ。「期待したタイミングで上昇が始まらない」という現象を認識するからこそ、「あれ?」と思うのだ。

 もしかしたら僕は、さっきからあたりまえすぎることを言っているだろうか。そうかもしれない。しかし僕が言いたいのは、「体が覚えていることってそういうことだよね」ということなのだ。先月の終わりくらいから職場の場所が変わって、家からは3駅分ほど近くなったのだが、通勤電車の中で必ず本を読んでいる僕は、「乗り換えてからこれくらいの時間は、降りるべき駅に着かないはずだ」という身体感覚に依存して、読書に没頭する癖がついている。そのため、すでに5回ほど、体にしみついた感覚にだまされて、最寄り駅で降りそこないそうになった。うち1回は、本当に降りそこねて、次の駅まで行ってしまった(幸い、遅刻には至らなかったが)。

 さて、そんな風に疲れている中で『冥王星パーティ』の再校に目を通そうとすると、なんかもう責了でいいっス(「責了」=著者自身は校正を見ず、編集者の責任において校正を完了してかまわないという言質を与えること)、と言いたくなってくるのだが、いやいや、そんなことではいけない、と思ってちゃんと見ている。

 そうしながら横目に映るのは、ちょっと前にAmazonで取り寄せていながらいまだ開封するに至っていない2枚のDVDだ。椎名林檎の「第一回林檎班大会の模様」と、東京事変「JUST CAN'T HELP IT」。ちょっと気分転換にどっちかをちょっとだけ観ようかな、とさっきから思っている。しかし、観はじめたが最後、途中でやめるなんてきっとできないんだろうな、と思っている。そんなことをしてる場合ではないよな、と思っている。しかし、サラリーマン作家にはそんなわずかな娯楽さえ許されないのか、とも思っている。

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コメント

お疲れなのですね・・。エレベーターのボタンを押すのを忘れるほど。
確かに無意識にいつもの行動をしてるのってありますよね。体が覚えてて。
私はいつも、京王線を明大前から渋谷方面に乗り換えているのですが、吉祥寺に行くはずだった時も間違えて渋谷方面のホームまで下りてしまったことがあります。足が勝手に動いてました。
それから、私の家は7階なので、たまに違う建物で7階ボタンを押してしまいます(苦笑)。あ、私のボケ話ばかりですみません。

平山さんも椎名林檎好きなのですか?
私はCDを数枚持っている程度ですが、カラオケでたまに歌いますよ。
「あー、これ観たい(読みたい)。あー、でも他にやらなきゃいけないことが・・」というのって、結構どちらにも集中できなかったりしますよね。
たまには息抜きを!

投稿: | 2007年2月23日 (金) 01時03分

ああ、明大前駅のあそこですね、わかります(ちなみにそのあたりって『冥王星パーティ』にちょこっとだけ出てきますよ)。僕がよくやっちゃうのは、実家が同じ路線の下り方面なんですけど、いつも上りに乗っているので、里帰りのときもついそっちのホームに降りてしまい、あまつさえ乗ってしまいさえしたことが……。

椎名林檎は死ぬほど好きですねー(特に初期)。あれだけ負のアウトプットをしていながら、同時に、一部のマニアックなファンに限定されない幅広い層においてポピュラリティを獲得してもいるという点に、強い憧れと尊敬を感じます。そして、カラオケでもしばしば歌います(笑。ちなみにキーを4つ上げて、1オクターブ低く歌う) しかし、彼女の曲は概して難易度高くないですか?

投稿: 平山瑞穂 | 2007年2月23日 (金) 01時57分

私は椎名林檎の初期(結婚前)のCDは、シングルを含めて全てコレクトしてました。今はちょっとフェードアウトしてるのでえらそうにいえませんが、詩も曲も画期的ですよね。最初のCDは何度も聞き、聞くたびにわくわくしました。
確かに、かなりマニアックな世界なのに、一般層の女性にも男性にも受け入れられているのはすごいことですね。

平山さんもカラオケで椎名林檎ですか!?ぜひ、ご一緒したいものですね(笑)。
私は何度も練習し、彼女の難しい歌をうまく歌い上げられたときに、快感を得られるのです。ムフ。
でも、たいていの歌は、自分が歌うとひどく”つまらない”感じの曲になってしまい、落ち込みますね。

投稿: | 2007年2月23日 (金) 16時57分

「うまく歌い上げられたときの快感」、よくわかります。まあ僕は男なのでしょせん「うまく」もなにもないってとこがあるんですが、会社の先輩で、男性なのに椎名林檎がメチャウマという人がいます。男声で「ギブス」の林檎的節回しを完璧に再現していて、背筋が震えました。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年2月25日 (日) 17時48分

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