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2007年2月26日 (月)

消えた電波デビュー

 NHK大阪の番組に出たときの録画が、まだ届かない。忘れられているような気もするが、あれは自分的に言うとあまりできがよくなかった気がするので、このまま忘れていてくれてもいいような気もする。

 そういえば、と僕は思い出す。『ラス・マンチャス通信』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞して間もない頃、某地方ラジオ局向けに番組を制作している会社からインタビューの依頼があった。そこの社員だという女の子が1人で僕の住んでいるマンションにやってきて、対面でいくつか質問され、MDで音声を録音していった。放送時には、僕が喋った部分だけを編集してつなぎあわせるのだという。見たところまだハタチそこそこくらいなのではないかという風情の、感じのいい、可愛い女の子だった。

 当然、オンエア時にこちらでは聴くことができないので、後日、「同録」テープを送ってくれるとのことだった。オンエアの日から数日して、実際にテープが送られてきたのだが、何も録音されていない。念のため、面を換えて全部聴いてみたが、やはり空っぽだった。

 彼女の携帯の番号は一応控えてあったのだが、わざわざ電話で話すほどの用件でもないと思い、名刺に刷り込まれていたメールアドレス宛てに、録音されていなかった旨、手違いで録音自体ができていなかったのならあきらめるが、もしも別に録音が存在するならあらためてダビングして送ってほしい旨を書き送った。しかし、待てど暮らせど返信がない。

 忙しさにかまけて忘れている(あるいは忘れたことにしている)のか、アドレスは持っていてもメールをチェックする習慣がないのか、あるいは、「同録」しそこねた自分のポカに恐れをなして、ダンマリを決め込むことでうやむやにしようとしているのか。そうでなければ、彼女自身がすでにその会社に在籍していないのか。いろいろな推測が立った。1ヶ月くらいして、もう一度だけメールでつついてみようかなと思ったが、やめた。録音されたものが存在しない可能性が高いと思われたし、もしも彼女が自分のミスを気に病んでいるのだとしたら、それ以上追及するのもどうかと思ったからだ。

 そんなわけで、僕の記念すべき「電波デビュー」の証拠は闇に葬り去られてしまった。

 ちなみにそれと相前後するように、やはり某地方ラジオ局から「電話取材」というのを受けたが(キャスターが電話をかけてきて質問に答えたその音声が放送される)、そっちは後日テープを送ると約束していながら送ってきさえしなかった。それ以来、僕はラジオ関係をあまり信用していない。もっとも、それ以来ラジオからの取材依頼自体がないのだが。

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コメント

 ああ、よかった・・・、お元気で。
『シュガー通信』突然の中止で、心配しました。几帳面にコメントにもお返事を書いてくださるので、嬉しいながらも、無理されてないかしらと心配してました。

 平山さんの几帳面さに比べて、なんとこのラジオ関係者のいい加減なこと!

 私の推測では、前者のお嬢さんは録音ミスに気づかないし、メールにも気づかないのでは。
後者の人は、いい加減な約束をしてしまう人なのでは・・・。
とにかく、この2人、職業意識が足りないですね。ラジオ局の人みんながそんな風に見えてしまいますね。
 

投稿: シュガーズワイフ | 2007年2月26日 (月) 23時53分

信じられません、なんですかそれ、本当にいいかげんですね、
腹たちます<`ヘ´>


投稿: epika | 2007年2月27日 (火) 00時05分

> シュガーズワイフさん
すみません、ご心配おかけして。あまりに唐突でしたね……。いや、元気ですよ、疲れてはいますが。
たまたま続いただけなのかもしれませんが、僕の中では「ラジオのときは100%」ってことになっちゃいますからね。でも業界全体の罪ではないでしょうから、どちらかの局あるいは制作会社の方が、汚名をすすぐべく取材依頼でもくださればいいんですけどねぇ(笑)。

> epikaさん
まあ要は忙しいってことなんでしょうけどねぇ。僕自身、ずっと前ですが、雑誌編集を数人で切り盛りしていた時代があり、その頃、もう忙しくて忙しくて、仕事上約束したことを完全に忘れていて果たさなかった、というケースがいくつかあったような気がします……。しかもそれ、何ヶ月もして、その会社を辞めた後に「あっ!」と思い出したりして(笑)。
ただ、このケースではまだデビューしたてだったので、どうしてくれるんだってそのときは思いましたけどね。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年2月27日 (火) 00時42分

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