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2007年2月20日 (火)

カドカワな一夜

 角川書店の人々とお会いする。ちょうど、今まで『野性時代』の担当だったKさんが書籍部に異動になったので、その引き継ぎも兼ねつつ、書籍の刊行も視野に入れつつ、という感じで、4人もいらっしゃった。一方僕は、18時半の約束だったにもかかわらず、手帳に「18:00」と誤って記入していたために30分前に店に着いてしまっていて、なおかつKさんの携帯の番号も控え忘れていたため、たぶん時間が間違っているんだろうと思いつつ、ただ待っているしかなかった。

 18:30のちょっと前に、見覚えのある人が僕に声をかけた。1年以上前、「野性時代」に掲載するためのインタビューをしてくれたKさんだ。「髪が元ヤン風になってます」とメールで予告されていたとおり、ほぼ金髪状態だ。要するに、約束は本当は18:30だったわけだ。ちなみにKさんは、失礼な話かもしれないが、僕の母方の叔母の若い頃に似ているので、僕の方もすぐにわかった。

 後にKさんが語ったところによると、「実は私は、自分はタバコは吸わないのだけど、人がタバコを吸っている姿を見るのは好きで、以前インタビューでお会いした際、平山さんがカッコよくタバコを吸ってらっしゃった印象が強く残っていたので、今、カッコよくタバコを吸っている人がいないかなーという目で店内を探していてすぐにわかりました」とのこと。

 それはなんだか光栄な話だったので、「それ、なんか今日のブログにでも書きたくなる話ですね」とその場で言ったのだが、それは決して社交辞令ではなかった。その証拠に、今、僕は現にそのことをブログに書いている。

 その後は、『野性時代』のKさんに替わる担当のA氏と、いずれ書籍を出していただけるとすれば担当していただくことになるかもしれないTさんとの3人で、ベトナム料理を食べにいく。そのとき給仕してくれた女性が、僕が大学時代に好きだった女の子と似ている、という話から、「男は昔の恋心やそのとき抱いた妄想をいつまでもしつこく覚えているが、女は過ぎ去ったことであればすぐに忘れる」という話で盛り上がる。そして僕のような作家は、畢竟、そういう妄想をネタにして食っているのだ、という結論に至る。そのとおりだ。

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コメント

本当に男は好きだった女のことを引きずり、女は忘れてしまうものなのですかねー。
だったら、私は男タイプです。
ただ、そう好きでもなく付き合った相手(相手からのアタックに負けてつきあった)のことは忘れてしまうかもしれません(^^;) 実際、その人に数年後にばったり会って話した時に、あまりの私の忘れように「ひ、ひどい・・。香は本当に何も覚えてないんだね」と言われましたから。

でも、昔好きだった人(片思いだったり、振られちゃった人)のことをよく思い出して感慨に浸ったり、同窓会などで会う機会があると今でも心ときめきます。ええ、彼氏がいてもです。

投稿: | 2007年2月22日 (木) 00時42分

私も、男タイプです。女タイプになりたいです

投稿: epika | 2007年2月22日 (木) 01時02分

> 香さん
へぇ〜〜〜、へぇ〜〜(28へぇ)。
そうなんですか。いらしたんですか、女性の中にもそんな人が。でも、なんかその、「片思いだったり、振られちゃった」りってところにミソがありそうですよね。果たせなかった、遂げられなかった思いは成仏できずに生き霊のようにしぶとく残りつづけるんですよ、きっと。

> epikaさん
へぇ〜〜〜、へぇ〜〜(ってまたかよ・笑)。
たしかに、「女タイプ」の方が生きていくのがラクそうですよね。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年2月22日 (木) 01時18分

私はその点、何もかもきれいさっぱり忘れ去って現在を生きる、完全無欠の「女タイプ」ですね。いただき物なども、ひとたび過去形になると、誰かに貰ったのか自分で買った物だったかすらあやふやになります。この忘却力は密かな自慢です。

投稿: dahlia | 2007年2月22日 (木) 17時44分

完全無欠の「女タイプ」……。なんという合理的な。一説によると、女性は出産や子育てがあるので、男みたいに甘酸っぱい思い出だとか届かなかった思いだとかせつなくも美しい追憶だとかそんな一銭にもならない絵空事にウツツを抜かしている余裕がなく、常に現実に目を向けていなければならないように作られているのだとか。
しかしdahliaさん、その忘却力だと、人からもらったCDを、「これすごくいいよ」とその当人に勧め返す、といった、気まずい局面に立たされることがありませんか?(笑)

投稿: 平山瑞穂 | 2007年2月22日 (木) 20時43分

ええ時々。(笑)
でもその場合、相手にしてみれば(もらった手前の社交辞令でなく)本当に気に入ってくれたのだな、と逆に嬉しいんじゃないですかね。(開き直り?)

ただ、「こんな話聞いたんだけどさ」と話して、
「…それ俺に聞かなかった?」
「…そうだった?」
の場合は確かにちょっと気まずいです。

投稿: dahlia | 2007年2月23日 (金) 14時49分

ああ、それは気まずい! でも僕もときどきやっちゃいますよ。で、それが心配なばかりに、「あ、これ、君から聞いたんだっけ?」と先回りし、「私じゃないと思います……」と言われてなんだか気まずくなったりしてします(笑)。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年2月25日 (日) 17時41分

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