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2007年3月21日 (水)

『冥王星パーティ』発売

Pluto

 今さら感もありますが、一応正式に告示させていただきます。このたび、新潮社より、僕の4作目の長編小説『冥王星パーティ』が刊行されました。リンクしているAmazonのページに書影が一向に表示されないので、ここに自らアップしておきます。遅くとも明日か明後日あたりには、おおむね全国の店頭に並んでいるのではないかと思います。

 本を出すたびに作風がガラリと変わっているのは、別に狙っているわけでは必ずしもなく、諸々の事情に左右されて結果としてそうなってしまっているのだと言った方が実状に近いのですが、今回もまた、過去3作のどれとも似ていない作品になっていると思います。

 しかしひとつ言えることは、今回の作品がたぶん、4作の中で最もニュートラルな立ち位置にある、ということです。

 魑魅魍魎が跋扈するダークなファンタジーであった『ラス・マンチャス通信』、ある意味でベタな純愛モノであった(それだけではないと著者本人は思っているけれど)『忘れないと誓ったぼくがいた』、そして「糖尿病」という特異なネタを扱った前作『シュガーな俺』。どれもなんらかの意味で強いバイアスがかかっていましたが、今回はそれが(たぶん、あまり)ありません。より多くの人に楽しんでいただけたらいいなと思っております。

 すでに何度か書いたことではあるのですが、この作品は、書き始めてからこうして本になるまで、ずいぶん長くかかってしまいました。本来は、『ラス・マンチャス通信』に次ぐ、いわゆる「受賞第1作」として起稿したものだったのです。ちょうど2年くらい前だったと思います。結果として、その間に2冊も別の本を出すことになってしまいましたが……。

 何にせよ、難産の末に産み落とされた大事な第4子です。皆様、どうぞよろしくお願いいたします!

 ちみなに今日は祝日、小学館での書き下ろしの脱稿、「IKKI」編集部Tさんとの打ち合わせと続いて完全に体力が枯渇し、夕方まで断続的に眠りつづけ、パンを1、2枚かじってからさらに眠りつづけて今に到ります。本当に疲れた……。しかしそろそろ、実業之日本社向けの書き下ろしのプロットをまとめなければ。

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コメント

本当におめでとうございます!今日が『冥王星パーティ』の誕生日なんですね!昨年の12月にお目にかかりました時からずっと、先生のファンの一人として、出版社の編集者として、この作品を待っておりました。まだは『シュガーな俺』の翻訳が始まったばっかりなんですけど、早く『冥王星パーティ』も読みたいんだと思います。近い内に新潮社さんへ『冥王星パーティ』の韓国語版出版契約の希望を伝えるつもりなんですが、今度もどうぞよろしくお願い致します。

投稿: ムン・ソンギ | 2007年3月22日 (木) 00時07分

ムン・ソンギさん、再び日本語での書き込み、ありがとうございます。そして、刊行早々、韓国語訳出版の打診をしてくださるとは! 大丈夫ですか? まだ読まれてもいないのに。もしも駄作だったらどうするんですか?(笑)
なお、『冥王星パーティ』は、ムン・ソンギさん宛てに近々EMSで送らせていただきますので、しばしお待ちください。
앞으로도 잘 부탁드리겠습니다.

投稿: 平山瑞穂 | 2007年3月22日 (木) 00時24分

わー、すごく日本語がお上手な方ですね!
韓国でもこのセンセイのコメントの(笑)みたいな表現ってあるのかしら?あと、本文中にあるらしい。例のAA?も表現できるのかしら?興味津々。

投稿: ダレカ | 2007年3月22日 (木) 01時39分

昨日、コメントいただいて、ちょっと感動してます。(^-^)ありがとうございます。
新作、ぜひ、今回は、図書館から借りるのではなく
買って読ませてもらいます!
昨日のコメントを読んで、改めて、「そうだよなぁ・・・いっきに読んでしまうけれど
執筆作業には、すごく時間がかかっているんだよなぁ」思いました。
そう思うと、大切に一行ずつ読んでみようと
思いました。でもなんとなく、いっきに
読んで楽しみたいっていう気持ちもあって。(笑
読書が唯一の趣味のわたしなので、この作品、読むのがすごく楽しみです!!

投稿: 果歩 | 2007年3月22日 (木) 07時35分

> ダレカさん
韓国はネット先進国ですし、文化の土壌も日本と近いところがあるせいか、その手の表現はいろいろあるみたいですよ。(´Д`;)についても、「電車男」(チョンチャナム)が真っ先に翻訳されたくらいなので、お手のものなのでは? 訳書ができたらそのへん、検証してみますよ。

> 果歩さん
ほんとですか? いや〜、買っていただけるなら本当に嬉しいです。ありがとうこざいます。
でも一気読みの楽しみってのもたしかにありますよね。完全にその世界に没頭できるわけで。それに、前から思ってるんですけど、「本の著者」と「読者」の関係は、「料理を作る人」と「食べる人」の関係に似てますよね。料理も作るのはけっこう手間がかかるのに、食べるのは一瞬。でも食が進まないようなら、作った方としては気が気ではないじゃないですか(笑)。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年3月22日 (木) 19時48分

有楽町の三省堂書店に堂々と平積みされている「冥王星パーティ」を見てまず感激してしまいました。そして祭日だったのも幸いし、一気に読み上げてしまいました。先生の言われるとおり非常にニュートラルな爽やかな読後感でありました。小生もバブル期以降証券会社で長らく過ごしましたので、学生時代までマニアックな堅物系だった人が(大手)証券の名で女性と遊びまくっていた例とか多々あり懐かしく思ったりしました。ただ、理解力不足で題名の意味合いだけがまだ判らずにおります・・・ 素敵な作品をありがとうございました。

投稿: masaya.h | 2007年3月23日 (金) 15時08分

先生、おめでとうございます!今日やっと「冥王星パーティ」ゲットしました。うれしぃ~、今から読みます♪

投稿: epika | 2007年3月23日 (金) 20時45分

> masaya.hさん
ありがとうございます! 「シュガー」で読者になってくださった方が、こうして引き続き新刊を読んでくださるのは本当に嬉しいことです。そして、証券会社にいらしたこともあったとは……。そうすると、実際に作中の彼のような人が身近にいらっしゃったりしたのでしょうか(笑)。
ちなみにタイトルの意味は、終盤の方のシチュエーションと、祥子の台詞にヒントがあるんですが……。

> epikaさん
お買い上げありがとうございます! 今回は、どちらかというと女性に受けのいい内容なのかな、と思っております。楽しんでいただけたら幸いです。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年3月24日 (土) 14時05分

新作の話題ですごい盛り上がってますね!そうなったら私もすぐに読まなくては、と思い直しました。
実は、私はすごーく本を読むのが遅いのです。今『沈まぬ太陽』なんぞ読み始めてしまったのですが、更に時間が掛かります。5巻中まだ2巻目の後半。でも、重苦しい話なので2巻で一休みすることにして、一息入れるのに『冥王星パーティー』を選ばせてもらいます!楽しみだわ。

それから前の話に戻りますが、私の記憶ではブログ管理画面で書影を呼び込むのは、ニフティ・ブックスからだったんですよ。本のタイトルを入力するとニフティ・ブックスに飛んでくれたのですが、その入力画面さえなくなってしまいました。便利だったのにな。amazon と二つあったのかもしれませんね。(といいつつも、ニフティに問い合わせたりしてないのですが)

投稿: | 2007年3月24日 (土) 14時46分

割り込んでしまって恐縮です(笑)。しかし、ちょっと苦い話とはいえ、『沈まぬ太陽』ほど重苦しいものではないので、いい中休みになるかと。
いや、僕も本を読むのは遅い方なので、読まなければならないものがたくさんあるときは大変ですよ。

しかしニフティブックスのそれは謎ですね。『冥王星パーティ』も、書影は普通に表示されているみたいですが。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年3月24日 (土) 21時21分

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