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2007年3月29日 (木)

入れぬ道も……

Photo_4

 つい先日、友人から神楽坂で火災という記事 について知らされた。その友人とは一度、神楽坂の込み入った路地にある某料理屋に行ったことがあり、「もしその店も燃えてしまっていたらどうしよう?」という趣旨だった。とてもいい店で、ぜひまた使いたいと思っていたので、「まさかねー」という感じでそのときは話を終えてしまった。

 さて、近々神楽坂に行く機会があるので、今日になって、例の店をまた使ってみようかと思い、予約を取るために電話をした。ところが、電話に出た人は「はい」と答えたきりで、店の名前を言わない。その時点でいやな予感はしていたのだが、一応、「○○さんですよね?」と訊いてみた。一瞬の間を置いてから、相手の人は「はい」と答えた。

「あの、予約を取りたいんですが、よろしいでしょうか」
「……たいへん申し訳ございません。実は当店、閉店いたしまして、ご予約をお受けすることができないんですよ」
「えっ、閉店って……それはいつのことですか?」
「あのう、先日、火災がありまして……」

 なんということだ。冗談混じりに言っていたことが本当だったとは。神楽坂はそれほど大きな街ではないが、あれだけの飲食店が密集しているエリアだ。全部の店を制覇するのは一生かかってもできそうにない。そんな風に無数に店がある中で、よりによってどうしてその店が!

 営業再開のメドは立っていないという。仮に再開できたとしても、おそらく、まったく趣の違う店になってしまっていることだろう。なぜならその店は、旅館として使われていた古い木造建築を改造して料理屋にしたものだったからだ。「古い建物」をそっくり再現することはできない。

 非常に残念なことだ。愛惜の念とともに、その店に初めて(そして結局最後に)行ったとき、ブログにアップしようと思って撮影して、結局しそびれてしまっていた画像をアップしておこう。

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コメント

残念でしたね……。こういうことがあると、お写真というのはやっぱり便利なものだなと思いました。

ところで、『冥王星パーティ』軽く読了いたしました。新潮社のサイトでも冒頭を立ち読みができるようになってますね。http://www.shinchosha.co.jp/book/472203/

紹介文から、てっきり「女性が主に恋愛でいろいろありつつがんばる話を女性主人公の一人称で書いた小説」だとばかり思っていましたが、違いました。
ちなみに、「軽く読了」というのはいつものことで、一回目は軽く流して全体を通して読むのです(間をあけると登場人物がわからなくなりやすいので)。それと、こちらは20~34才で正社員として勤務しているのは約50%という厳しい土地であるため、祥子の同級生のその後の姿などにどよーんときていたりします。
「汁」は森見登美彦先生を思い出して笑いました^^;
あと、『忘れないと誓ったぼくがいた』でもそうでしたが、わたしはセンセイの小説に登場する小説や音楽についての素養にかなり欠けているなぁとまた思いました。(小説ならいくらか調べたり図書館で借りたりできますが。)
とりあえず、感想はそんなところです。

投稿: ダレカ | 2007年3月30日 (金) 00時01分

その料理屋さんはさぞかし残念でしょう・・・。自分が悪いわけではないのに、お店を失ってしまうなんて・・・火事は本当に何もかも奪い去る怖いものですよね。
ただ、お店の電話番号が生きていて、ご主人がそこにいるので、全焼というわけではないですね。何とか趣を残したまま再建・再開できるといいですが。

ところで『沈まぬ太陽-アフリカ編』を読み終えました。明日から『冥王星パーティー』だ!続々と感想が寄せられているので、ちょびっと焦ってますわ。楽しみ☆

投稿: | 2007年3月30日 (金) 00時42分

> ダレカさん
感想、ありがとうございます。なるほど、「軽く読了」ってそういうことなんですね。では、2回目はどうぞダレカさんらしい精緻な読みで!
ちなみに榛菜のあの姿には、身のまわりの女性たちは皆一様に強い反応を示しているようなのですが、たしかに地域的偏差もありますからねぇ。
「汁」については、「おとこ汁」などの表記を見るにつけ、「ああ、カブってる!」などと思っておりました(笑)。

> 香さん
店舗がどういう状態になってるのかちょっと想像がつかないんですが、いずれにしても、かかってきた電話に出るのもほんとはイヤなんだろうなぁ、とすごく気の毒に思いました。かかってきたら出ないわけにはいかないし、出たからといってすでに閉店しているのだから店の名を名乗るわけにいかないし……。なんだか、すごくヤボなことをしてしまった気分です。

さて、いよいよ読んでいただけるんですね! 香さんがどう感じるか、興味津々です。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年3月30日 (金) 01時06分

こうゆう素敵なお店が火災にあってしまうなんて
なんだか、すごくショックですよね。
歴史があって、きっとたくさんの人に愛されたお店だったんでしょうね。
また行きたいって思うお店って、わたしも何軒ありますが
時々、突然閉店になってしまうことがあるので
ああ、もっと通っておけばよかったーと思うことがあります。
でも、建物自体がなくなるのって、本当になんだか寂しいですよね。。。

投稿: 果歩 | 2007年3月30日 (金) 06時51分

僕も同じことを思いました。前に一度行ったとき、というのは去年の5月ごろなんですが、そのときすごく気に入ってぜひまた来たいと思っていたのだから、1年近くも間を空ける前にいくらでも行けたのになぁと。しかし、実際のところ、どれだけ好きな店でも、年に何回行ったかとあらためて数えてみると、驚くほど少なかったりするのですよ。せいぜい5、6回とか。10回行ってれば相当多い方です。だからまあこれもさだめだったのでしょうが、なんともやるせないですね……。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年3月31日 (土) 02時15分

わーい!『冥王星パーティ』やっと買えました!はっぴ~!
表紙?はブログの写真で見るより、奥行きが感じられていいですね。
帯タイトルはブログの写真を拡大して読んだので太文字しか読めなくて意味不明でしたが
下の行に「迷走する恋愛の果てに~」とちゃんと書かれているので誤解する人は誰もいませんね(私ぐらいでした・笑)

それから弟さんの件、分かりました!
「僕ら姉弟」と書かれてあったのを私が勝手に平山さん以外に姉と弟さんがおられるのだと勘違いしてしまったようです。
あ~びっくりした(汗)平山さんの方がびっくりですね(笑)失礼しました。

「謎々」はあれは変ですね。間違いです。忘れて下さい(消去です)。あれでは私も自分で自分の年齢が分からなくなってしまいます(大ボケ・私に年齢はございません・笑)

それでは、時間がある時にゆっくりと読みたいと思います。実は私読むのがメチャクチャはやくて(多分)流し読みみたいにどんどん読んでいくのですが、1ページをそのペースで読んで頭に入らなかったらその部分だけ二度読みして次のページに進むという変な癖があります。でも平山さんの本なのではじめからゆっくりと丁寧に読んでいきたいと思います。

投稿: まり | 2007年3月31日 (土) 21時18分

まりさん、ご購入ありがとうございます!
「迷走する……」云々の小さいコピーの方が、作品の趣旨そのものには忠実だと著者は思っております。ただ、帯が細いので、入れられる字数に制限があったみたいです。
「弟」の件は、納得いたしました。また酔っぱらって、ありもしないことでもブログに書いてしまっていたかと一瞬不安になっておりました(笑)。
どうぞ、お時間のあるときにゆっくり読んでいただければと。ただ、「流し読み」って僕はヘタなので、できる人のことはちょっとうらやましいですよ。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年3月31日 (土) 22時38分

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