« クリーニング屋での消耗 | トップページ | しないわけにはいかない »

2007年4月 9日 (月)

つけあわせることもなく

 都内某所にある宝くじ販売店の横を通りかかったとき、「当店から3億円が出ました!」という看板が目に止まった。同じような趣旨の看板は、ときどき別のところでも見かける。そのたびに、なんとなく疑問に思いつつ素通りしてしまっていたのだが、今、あらためて、その疑問が何であるかについて考えてみた。

 あれはいったい、プロモーションになっているのだろうか。

 近い過去にすでに3億円分の当たりくじが出てしまっているのだとしたら、近いうちにその同じ店から再びそんなビッグな当たりくじが出ることは、確率論的に言ってむしろありそうにないことなのではないか。それとも宝くじというのは、なにかそういうシステムに基づいて運営されているのだろうか。「そういう」というのはつまり、えーと、なにか、要するにそういう、なんというか、偏って配分されるというか、1度当たりが出たところからは出やすくなるような。

 いやもしかしたら僕は今、ものすごく世間知らずなことを言ってしまっているのかもしれない。なにしろ僕は、記憶しているかぎり、生まれてこのかた宝くじというものを買ったことがない人間なのだ。それというのも、買ったはいいがきっと当選番号が発表される頃には買ったこと自体を忘れてしまっていて、番号を突き合わせることもなく、数年後にゴミとなって発見されるであろうことが最初から目に見えているからだ。

 書店くじ、というのも、よく無駄にしてしまう。もらったときは、「覚えておこう」と一応思っているのだが、数ヶ月後、この、財布の中をパンパンにしている紙の束はいったい何なんだ、とイライラしながら抜き取った中に、へりの部分がたわんだり裂けたり汚れたりしている、とっくに発表になった(そして今ではもうその結果を辿れない)書店くじが何枚も出てくるという始末だ。そんなことを考え合わせても、やはり、僕のような人間は、宝くじは買わずにおくことが賢明だろう。

 ところで、これも前から疑問に思っていることなのだが、ときどき、「データをつけあわせる」と言う人がいる。しかし、あれはおかしいのではないか。データは「突き合わせる」ものなのではないのか。「つけあわせる」のは、野菜などなのではないか。つけあわせのデータにソースをからめてお召し上がりになればいいのか。その場合の「ソース」は、"sauce"ではなくて"source"なのか。
 
 

|

« クリーニング屋での消耗 | トップページ | しないわけにはいかない »

コメント

確かに平山さんのご指摘の通り『確率論的に』いえば、一度大当たりの出たお店には再び大当たりはめぐってこなそうですね。たぶんみんなそこまで深く考えていないのでしょう。”大当たりが出た店だから、また大当たりが出るかも”と思ってしまう。

でも、そういうことが往々にしてあるそうです。
テレビ番組で、一等(3億円)を二回引き当てた人が(顔はモザイク、音声は変えて)紹介されていましたし、私の母の友人の旦那様は、立て続けに6000万円と4000万円を引き当てたそうです。運のいい人はとことん運がいいようです。私なんか、大人になってから年に3,4回は宝くじを買い続けているというのに、1万円が一回当たったっきりです。
余談ですが、その旦那様は家のローンを返済したのはいいのですが、奥さんには100万円しかお小遣いをくれなかったそうです。そういうもんですかね?

それから、宝くじ売り場の店員にも、売り場から大当たりが出るとボーナスが出るそうなので、そういう意味では”運”のいい店は、売り場のお姉さん(おばさん)も”運”がよく、そこから買えば”運”のおすそ分けをもらえるかも的な思考も働くのでは・・・。

ちなみに、私も宝くじを買ってはいるものの、当選番号発表の日にチェックしたことがありません。さすがに忘れないように目に付くところにおいておくので、1,2ヵ月後に販売店でチェックはしてもらいますが、他のくじ系統は仕舞いこまれたまま忘れていて、期限が切れてから見つかるということは多々あります。
どうせ、当たらないだろうと思っちゃっているところもありますね。

投稿: | 2007年4月10日 (火) 10時22分

こんにちはー。今日は、バイトがお休みなので
のんびりしてます。おいしいパンやさんのたまごサンドと
コーヒーと読書でしあわせ満喫です。
ところで、宝くじ、言われてみたら本当にそうですね。
うちの近所にも「3億円が2本、1億円が3本でました」みたいな
看板があるお店があるので、一度買ってみたいなぁ・・・と思っていましたが
二度あることは、三度ある・・・みたいな意味で
看板を掲げているのかぁ・・・と単純に思っていたんですが
平山さんの日記をよんで、そういわれると・・・と疑問に思いました。
わたしは、くじ運に、ものすごく見放されていて当たったためしがありません。。。
悲しいですが、地味に働けってことなのか・・・と思ってます。(^-^)

投稿: 果歩 | 2007年4月10日 (火) 13時35分

> 香さん
おお、「ブログ内ブログ」と言ってもいいほど充実した内容のコメント(つうか、情報量的にはむしろ本体をしのいでいるのではないかと・笑)、ありがとうございます! そんなに運に恵まれた人がいるんですねぇ。その運の偏りが、たまたま店を単位にして発生するってこともなくはないような気がしてきました。まあ、「確率論」ってのは実際、あくまで「確率」の問題ですからね。「2回連続」とかいうのも、何万分の1だか何億分の1だか知りませんが、ありえないわけではないという。
それにしても、その旦那様はケチすぎるのでは(笑)。合わせて1億でしょう。1千万か、せめて5百万くらい渡しても……。

> 果歩さん
今日は本当に「のんびり」ですね。5時台・6時台のタイムスタンプがついたコメントを頂くと、こっちが焦ってしまいます。「ああ、この人はもう活動してる!」って(笑)。
あ、僕が宝くじを買わないのは、ひとつにはくじ運がないからですよ。子どものときからそうで、抽選のプレゼント企画などにはよく姉にハガキを出してもらったりしてました(そうすると不思議に当たるのです)。ああいうのって何なんでしょうね。それを思うとますます、「確率論」なんてアテにならないなぁと思います。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年4月10日 (火) 19時22分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/181870/14624431

この記事へのトラックバック一覧です: つけあわせることもなく:

« クリーニング屋での消耗 | トップページ | しないわけにはいかない »