セレブな無名作家
ココセレブのインタビューを受けるため、目白のイタリアン・カフェに。店内が騒々しかったため、屋外の席に陣取るが、線路沿いなので、数分置きに電車の音が轟きわたっていた。ちゃんと録音されていただろうか。
インタビュアーのT氏はライターさんだが、同時に出版社の社長さんでもある。12年間もカンボジアに滞在したという経歴の持ち主だそうで、そっちの方のお話もおもしろそうだったのだが、それはまたの機会に譲る。
これまで、インタビューもいろいろ受けてきたが、たいていは、直近に出した本についての取材だ。先日の「きらら」での書店員さんとの対談は、既出の全作品についてだったが、それでもやはり、「書いた本について」というトピックが中心になっていた。しかし今回は、作家としての僕に対する質問がいくつかあった後に、ネットについて、ブログについて、とやや異質な質問が続き、その点で興味深かった。
なお、T氏はこのインタビューに先駆けて、僕のブログを全部、もう、あらいざらい全部、読んでくれていたらしく、そのことに驚愕した。去年の8月からスタートしたこの「白いシミ通信」だけならまだしも、はてなダイアリーでやっていた旧ブログ「黒いシミ通信」も全部だ。僕のブログはたたでさえテキスト量が大目な上に、ほぼ毎日更新なので、「全部」というと、たぶん軽く単行本3、4冊分はあるかと思う。
ご本人いわく、もちろん、インタビューの準備という意味もあったのだが、単純に共感できるところが多くて思わず読んでしまった、ということらしい。T氏は僕の3、4歳上だが、ほぼ同世代と言ってよく、育ってきた文化的環境がきわめて近い。カラオケで沢田研二を歌うなど共通点も多いようだ。おまけに、もともとはてなダイアリーをやっていて後にココログでアカウントを取得したとか、そんな思いもかけない点までなぜかシンクロしている。絶対に話が合うはず、と盛り上がり、今度ぜひご一緒しましょうということになった。楽しみである。
ちなみに、ポーズを取っての写真撮影は店内の一画で行われた。ほかの席では、普通にお客さんたちが談笑している。「こんな、人がたくさんいるところですみません」と言われたが、そのへんはもうすっかり慣れてしまって、まったく動じなくなった。なにごとも慣れである。ただし、だからと言って、カメラに向かって自然に「柔和な笑顔」が作れるわけではない。それとこれとは別問題なのである。
インタビュー記事の掲載は、6月7日予定とのこと。このブログのサイドバーにもリンクが貼ってある「ココセレブ」のトップページからアクセスできる。ちっとも「セレブ」じゃないんですがね。
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受信: 2007年6月14日 (木) 15時42分





コメント
こんばんは、noraです。前回のコメントが初めてだと思っていたのですが、ご指摘に驚いて必死に探し、やっと見つけました。すっかり忘れていましたが、「消えた僕コーナー」のコメントは間違いなく私です。あの日どういう気持ちであの書き込みをしたのか全く覚えていなくて、ただですね、ついこの前も自分がとても気に入っていて是非売れてほしいと願っているとある猫本が、書店の棚に目立つことなく一冊置かれているのを見て、目立つように平置きにしておいたんです。で、今日あの記事を読み返してみて、自分の習性というか、そういったものをなんとなく知ったような気がしました。表現活動をしている方でしょうかというご質問の答えですが、私はごくありきたりの仕事の一環で小さく表現活動をしているような気はしますが、特に作家であるとかそういった職業ではありません。インタビューの公開、楽しみにしています。
投稿 nora | 2007年5月18日 (金) 01時07分
昨日は、力不足のインタビューで、ご迷惑をかけてしまいました。お話を聞く立場だったのですが、あまりに楽しかったため、予定外のことをたくさん聞いてしまいました。
ブログを熟読(笑)させていただき、僭越ながら波長が合いそうな方だと感じておりましたが、やっぱりそうでした。もちろん私の一方的な感想ですが。
いろんな音が交錯しておりましたが、録音させていただいた平山さんの声は、どうにか聞き取ることができそうです。
これを機に、今後ともよろしくお見知りおきのほどを。
投稿 lelele | 2007年5月18日 (金) 01時27分
こんにちは、平山さん。
昨日の日記で恐縮ですが、
「墓場の鬼太郎」の復刻版、「すぐ取り出せるところ」(これがポイントですね)にあります! もしご入用でしたら、お声をかけてくださいね~。
投稿 わだまちこ | 2007年5月18日 (金) 12時54分
> noraさん
noraさんのいうその「習性」というのは、「不当に低く評価されて不遇な扱いを受けていると思われるものの肩をつい持ってしまう」習性、ということでしょうか(笑)。コメントしたこと自体記憶に残っていなかったというのが、いかにも「習性」っぽくて興味深いですね。でも、ありがとうございます。あのひとことは励みになりましたよ!
> leleleさん
このハンドルネームは「レレレのおじさん」と関係があるのでしょうか(世代的に・笑)。
「力不足」だなんてとんでもない! こちらこそ、仕事だというのにleleleさんのおかげで素で楽しんでしまいまして……。いや、「波長が合いそう」というのはもちろんこちらの感想でもあります。けだし「波長が合う」ってそういうことですよね。どちらかが一方的にそう思ってることってあまりないと思いますよ。
こちらこそ、末長くよろしくお願いいたします。あ、原稿の方もよろしくお願いします。そして、近々ぜひ一献!
> わだまちこさん
おおっ、「すぐ取り出せるところ」に! 素晴らしいです。僕も自分で探してみますが、すぐに見つからないようなら(実はだれかに貸していてそれっきりとかいうこともありますし)、今度お借りするかも。あ、それはそれとしてまた飲みましょうね!(って飲みの話ばっかり・笑)
投稿 平山瑞穂 | 2007年5月19日 (土) 00時38分
おはようございまーす。(^-^)
最近、思うんです。ここの日記を本にしないのかなぁって。
平山さんの毎日をブログで読むのは、リアルタイムで嬉しいんですが
ぜひ、エッセイとして本にしてほしいなぁと
思います。
わたしなら、絶対買います!!(^-^)
インタビューって、されたこと、もちろんないんですが
相手の人が自分に興味を心からもってくれていると
答えがいがありそうですね!!
話は、かわりますが、先日、友達の女の子と二人で『鬼太郎』を見てきました!
見に行った時間が夜だったせいか、大人の人ばかりで
でも、みんなすごく楽しんでいました。
わたしたちも、映画の後に、そのまま飲みにいって
熱く鬼太郎について語り合いました。
20代半ばの女二人が鬼太郎について熱く語る居酒屋・・・。シュールなかんじでした。
ともかく、インタビュー読むのが楽しみです!!
投稿 果歩 | 2007年5月19日 (土) 05時18分
これを本にしてくれるような奇特な出版社があればぜひ乗りたいところですけども……。
インタビューについては、そうですね、「この人はインタビュアーだからいろいろ訊いてくるけど、本当に興味を持ってくれているのかな」とときどき不安になることもあります。今回みたいなのは気兼ねなく答えられるのでよかったですね。
ところで、「鬼太郎」、楽しんでいただけたようでよかったです。って僕が言うのも変なんですが(笑)、絶賛に近い形でお勧めしておいて、つまらなかったらどうしようと思ってましたので……。いや、あれはなかなかですよね。すごく丁寧に作った映画だなと思いました。
投稿 平山瑞穂 | 2007年5月19日 (土) 22時46分