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2007年6月19日 (火)

トロくて激しいお出迎え

 うすうすわかってはいたことだが、昨日・今日あたりで確信に至った。クーニャンは、少しトロい。

 だれかが帰ってくると、無為はそのだれかがドアの外で鍵を取り出している間からもうドアの内側に待機してお出迎えしてくれたものだが、クーニャンは出てこない。お出迎えをしないわけではなくて、気づくのが遅いのだ。たいてい、僕や妻がドアを開けて中に入って1〜2分経過してから、ひとりで過ごしているときの定位置であるらしい和室の押し入れからヨロヨロと出てくる。

 そのわりに、歓迎の表現は無為よりもはるかに激しく、喉をゴロゴロいわせ、「きー、きー、くるぴゃー!」と鳴き立てながら、とにかく肩に乗りたがる。爪が立って痛いので引きはがすのだが、何度でも飛びかかってくる。そして、「くるきー、ぴきゃー、くるぴゃっ、くぴゃー!」となにごとかを激しく訴えながら、僕の耳を舐め、甘噛みする。くすぐったいのでそれをよけようとすると、今度は僕の顎の下に顔を突っ込んできて、顎の先を舐め、甘噛みする。それをしばらくやらないと、気が済まないようだ。

 とても可愛いし、こんな風に手放しで甘えてくるのはせいぜい最初の1年くらいなのだから、二度と戻ってこない貴重な時代としてこれを満喫しておかなきゃと思うその一方で、早くこの「仔猫」状態を脱して、猫らしく落ち着いてほしいな、とも思っている。妻とも意見が一致したのだが、「仔猫って無条件に可愛いんだけど、別に仔猫の可愛さに触れたくて猫をもらったわけではないんだよね、猫が欲しかっただけなんだよね」という気持ちなのだ。

 まあ、ほっといてもいずれそうなる。そうなったときには、仔猫時代のクーニャンを懐かしく思うのかもしれない。

 ところで、昨日から今日にかけて、先日送信した講談社「メフィスト」向けエッセイについての返事が来たり、「IKKI」で連載する漫画家ABJさんとのコラボ『魅機ちゃん』(仮。いや、もうタイトルこれで決定っぽいな)のロゴやレイアウト案が届いたり、来月末発売の『株式会社ハピネス計画』の装幀のラフ案が上がってきたり……といろいろ立て込んでいる。ひとつひとつ片づけていかなくては。

 一方、先日の、書店員さんたちとの「鼎談」が記事になった、小学館「きらら」の見本誌も届いている。見本誌には、「ハピネス計画」の広告も載っており、とりあえず上記ラフ案が表紙イメージとして採用されている。ロゴなどは多少調整されるかもしれないが、表紙イラストはおそらくこのままだろう。非常にインパクトのある絵柄だ。早く店頭に並んだ状態を見たい。

 近所のジョナサンで冷麺を食べながら、月曜未明に書き上げた、「SFマガジン」向けの短編をざっと手直し。できれば今日中に送信してしまおう。仕事が目の前でグルグル回転していく。

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コメント

猫にかじられるのは大丈夫なのでしょうか。ハムスターだと、これまで手乗りだった内の一匹に連続してかじられるようになってしまい、そこがぷくっと腫れるのでヨードチンキをつけないといけなくなっています。他のハムスターだと、かじられてもそういうことはなかったんですけどね~。「それもまた個性♪」と思えるのがペット馬鹿ですね。

ところで、また校正というか編集部の体制の話なのですが……。
センセイは厳しい(らしい)新潮社のファンタジーノベル大賞のご出身でよかったですね!
先日買ったパズル雑誌でパズル作家さんの漫画付き連載が載っているものがあるのですが、「猫」の「田」が「由」になっているというのにそのまま載っていましたよ……。多分、この作家さんはロジック系(おおざっぱに個人的に分けると、クロスワードなどの語学・知識系とロジカルな理系的思考を必要とするロジック系があります)なので間違って覚えていしまっているのでしょうが、単にイラストレーターさんのイラストの説明に「爪」を「瓜」と書いていたのよりもショックでした。編集部が指摘しないとなると、雑誌に掲載されたのを見るような親しい間柄の方じゃないと指摘できませんよ!
正直言って、ちょこちょこと消えていくパズル誌がある中でこの雑誌は色々工夫があり、上記のような読み物もあり、固定客もついていて生き残れそうなだけに惜しいです。
「編集部からの指摘」って、事務的に行うのは難しいものなのでしょうか?それとも、雑誌だからなんでしょうか……(毎月締め切りぎりぎり入稿とか)。

投稿: ダレカ | 2007年6月20日 (水) 04時09分

長いコメントですみません。

ところで、『株式会社ハピネス計画』は説明を読むととても面白そうですね。これは売れるんじゃないでしょうか。

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婚約破棄、リストラ。不幸のどん底に落ちたサラリーマン・氏家譲が働くことになったのは「幸せ」を売る会社だった。ノンストップ・エンタテインメント。
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投稿: ダレカ | 2007年6月20日 (水) 04時17分

おはようございまーす。
クーニャンの甘える姿が目に浮かんで
すごくほほえましいー!
少しトロイところが、またかわいいって
思っちゃいます!
そうかぁ・・・ネコって小さいし身軽だから
肩にのったりできるんだ!
今まで、犬しか飼ったことがないので
肩に乗せるものといったら、鳥くらいしか
思いつかなかったです。(^-^)
大人になると、いまみたいに、甘えてこないのかなぁ。
クールなネコちゃんに変身するのは、いつごろなんだろう。なんか、いまのままのくーにゃんがいいなぁ。(^-^)
お仕事、お忙しい中、いろいろ進んでいく様子。なんだか、励まされます。
わたしも今日一日、がんばろう!

投稿: 果歩 | 2007年6月20日 (水) 05時21分

トロくて激しいくーにゃん。う~ん つかみにくい猫格です。

投稿: りりこ | 2007年6月20日 (水) 22時07分

> ダレカさん
いや、猫にかじられてもやっぱり、ぷっくりと腫れ上がりますよ、引っかかれたところも。だからもう最近は、メンソレータムの大きな容器を机に常備しておいて、被害を受けたら即それを塗り込んでます。
ちなみに「編集部からの指摘」ですが……うーん、小説の場合、媒体は文字で、しかも現代はもともとデータ入稿が一般的なので、その「爪」やら「猫」の一部が「由」になってるやらに近い過誤があるとすれば、ささいな文法ミスや語法ミスでしょうか。僕が経験するかぎり、校閲は「気になったことはとにかく全部」指摘してきますよ。もっともそれも、僕がまだ作家としてはぺーぺーだからなのかもしれませんが。ただ、小人数で回していてなにごともギリギリみたいな現場だと、忙し過ぎて編集者も見落としているとか、気づいたけど進行が厳しいので気づかなかったことにしているとか、そういうケースがザラにありそうですよね。僕が編集者でもときにはそうするかもしれませんし(笑)。
あ、それで「ハピネス計画」ですけど、すでに一部に出回りはじめているそのコピーは、なかなか秀逸ですよね。普通に読みたくなる感じです。……という期待が裏切られなければいいんですが。

> 果歩さん
いやー、猫でも、成猫になってしまうとそれなりに重いですしねぇ。爪を出さずにしがみつく技術によっぽど習熟してくれていないと、乗られたらけっこう痛いんじゃないでしょうか。で、クーニャンの場合、仔猫でなくなることによってある程度はクールになると思いますけど、ある程度性格的なものもあると思いますので、オトナになってもたぶん、わりとベタベタ甘えてくるでしょうね。そのあたりがもどかしいほど慎重だった前任者・無為とは違うと思います。

> りりこさん
でも、人間でもたまにそういう人いますよね?(笑) なんというか、愛情表現はたっぷりなんだけどどっか抜けてる感じの人、みたいな。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年6月20日 (水) 22時29分

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