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2007年6月14日 (木)

作家が決めること

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 ああ、やっぱり家に小さな動物がいるとなごむ。いるといないとじゃ大違いだ。過去2点の画像だと、なんだかやたらと目を見開いていて、クーニャン本来の可愛さがいまいち伝わらないと思ったので、釈明的にこの画像をアップしておくことにした。ちなみに今日、新潮社の担当Gさんにこの画像を見せたら、「なんだ、可愛い猫だったんじゃないですか!」。だからそうだって! 可愛いんだってば! 模様が変なだけで!

 今、店頭に並んでいる「anan」(6.20号)に、『冥王星パーティ』をめぐる僕のインタビュー記事が載っている。表紙は竹内結子だ。竹内結子可愛いなあ。そして『冥王星パーティ』、あいかわらずちっとも売れてないなあ。

 さて今日は、目白の天ぷら屋で、新潮社での次回書き下ろしについての準備的な打ち合わせだったのだが、そろそろ店を出ようという段になって突然、「平山さんはブログにときどき、○○の原稿について編集者からOKが出たとかいうことを書いているけど、もっとエラそうに書いた方がいいのではないか」とGさんが言い始めた。

「なんかまるで、編集者が決めてるみたいな言い方じゃないですか。でも、決めてるのは作家さんの方なんであって」
「いやしかしですね、編集者がOKを出さなきゃ、現実問題、本にならないわけじゃないですか」
「それはそうですけど、でも最終的にどうするか決定権を持ってるのは作家さんなわけですよ。だって、無からひとつの物語を作ってるんですよ。読者だって作家にはそうあってほしいって思うじゃないですか。読者の夢を壊すようなこと書かない方がいいですよ」
「いやむしろ、僕はあえて“兼業作家”を自称しつつ、作家とはいえ実はサラリーマンみたいなところもあって、謙虚に地道にコツコツやってますっていう舞台裏のようものを覗かせること自体をネタにしてるみたいなところがあってですね」
「そうだけど、でもYさんやTさん(※いずれも大物作家)なんかは、日記に“編集者を足蹴にした”とかそんなこと書いてるんですよ? もちろん、彼らもほんとにそれをやってるわけじゃないと思うけど。それっくらい超然としたところを見せてほしいなって」
「いやー、無理ですね、僕にはそんな風に書けませんよ。そういうキャラじゃないし。たとえば今日、この話をGさんとしてですね、その後に僕が取る行動として最も可能性が高いのは、“今日、Gさんにこんなことを言われた”って、この会話をそのままブログのネタにしちゃうことだと思いますよ」
「ははあ……。でもね、読者が抱いてる“作家像”ってそういうんじゃないと思うなー」
「たしかに一理ありますね。夢を壊しちゃいけませんよね。わかりました。前向きに検討します」

 そして「前向きに検討」した結果、僕はこの会話を今日のネタとさせていただいた。なぜなら、僕は作家だからだ。決定権は僕にあるのだ。

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コメント

ほぼ連日載っている写真に私も癒されてます!
本当に別人(別猫?)みたいですね、今日の写真。まさにクーニャン(若い、かわいい女の子)という感じ。
い、い、な~。

ところで、今回の記事、ほほーという感じです。私は今の平山さんでいいと思いますが。というか変わらないで欲しいです。いきなり「今日は、編集者が気の利かないことをしたのでとび蹴りを食らわせてやった」とかいう風になったら嫌ですよ~。
(某A田J氏のエッセイはこんな感じなのです。エッセイは面白いけど、こういうところは嫌い。)
ここを訪れるみんなもそう願ってるはずです!

投稿: | 2007年6月14日 (木) 23時56分

ですよねぇ? って、「今のままでいい」ってことについてですけど。やっぱ、キャラが違うと思うのですよ。まあGさんの主旨は、「もう少し作家然としてほしい」ってことなんですけど、こういう作家もアリかと。
たとえば、「僕」キャラの僕が突然「俺様」モードになったら変じゃないですか(泥酔してるとかならともかく)。それと同じ種類のことだという気がしますね。
やっぱいいや。このまま行きます(笑)。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年6月15日 (金) 01時44分

平山さんに一票!
猫、かわいすぎます。

投稿: lelele | 2007年6月15日 (金) 02時31分

一票、ありがとうございます!

で、クーニャン、可愛いでしょ? でしょでしょでしょでしょ? 可愛いんですよほんとにもう!(飼い主バカ)

投稿: 平山瑞穂 | 2007年6月15日 (金) 02時40分

おはようございまーーす。
くうにゃん、かわいい。。。(^-^)
動物がいる生活って、やはりぜんぜん違いますよね。
うちは、家族がそれぞれ動物に話かけて、それがネタになって
家族の会話がなりたっているようなかんじがします。(^-^)

anan今日、見てきます!!
竹内結子さんの表紙はみたんですが、中をみてなかったー。うー、みんなに遅れをとってしまったー。(汗

平山さんのキャラって、なんか、低姿勢なかんじがして、もっといばっていいのにーといつも
思ってました。これから、キャラ変革してみるのは、いかがですか?
でも、今の平山さんがすごく好きですが。(^-^)

投稿: 果歩 | 2007年6月15日 (金) 03時40分

低姿勢な作家の平山さん・・・だから好きなんです|
ブログにコメント書いて、一々お返事くださる作家さん、他に居ます?

私、信じてるんです。ドンドン本が売れ出して、もっともっと有名になられることを。
そのときは、周りの人に威張ってやるんです。
「私は、ずーっと前から、平山瑞穂のファンだよ」(呼び捨てにして、すみません)

投稿: シュガーズワイフ | 2007年6月15日 (金) 10時00分

> 果歩さん
たしかに、家の中に動物がいると、そうなりがちですよね。話すことの半分はその動物についてのなにかだったり。うちは別にもともと問題はないんですが、不仲になりかけてる夫婦でなにか室内動物を飼うと、いい潤滑剤になるかもしれません。
キャラ変革、無理ですよ。やってもどうせぶざまに失敗して「やっぱ元に戻そう」と思うだけです(笑)。

> シュガーズワイフさん
いやー、この世界、呼び捨てにされてナンボですから。ほんとに、おっしゃるような状態になればいいんですが……。もし仮にそういう身分になれたとしたら、こうしてコメント欄で皆さんとやりとりすることもかなわなくなってしまうかもしれませんが、でもこのキャラは持って生まれた性格なので、変わらないと思います。どうぞ末長くご支援ください。シュガーズワイフさんがまわりの人に威張ることができるようになるまで頑張ります!

投稿: 平山瑞穂 | 2007年6月15日 (金) 19時46分

知人が氷川きよしくんと知り合いです。デビュー当時と少しも変わらず謙虚な姿勢と言ってました。
文学界の氷川きよしこと平山瑞穂とくーにゃんに一票!

投稿: りりこ | 2007年6月16日 (土) 20時44分

氷川きよしさんって、そういう印象はありましたが、本当にそうなんですね……。では僕も、彼にあやかって、謙虚一筋でまいりたいと思います。ただ僕の場合、酒が入ると少々性格が変わってしまうんですけどね(笑)。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年6月17日 (日) 00時32分

反対!     ちんまりまとまった平山瑞穂には
絶対反対! 今の世相を反映した小説なんて書かず
もっと、大局から見た人間心理を書いて欲しいな。
ラスマン面白かったですよ。 まぁ、無責任なたわごとと聞き流して下さい。

投稿: tae | 2007年6月17日 (日) 06時28分

どういう作品を書くか、というのはまた別の問題ですよ。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年6月17日 (日) 06時40分

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