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2007年6月 9日 (土)

変な模様

H

 新しい猫が来た。名前はまだない。

 妻の職場がらみで、仔猫のもらい手を探している人がいるという話がちょっと前からあった。仔猫は3匹で、白黒と黒の雄が2匹、黒ともなんともつかない模様の雌が1匹。もともと、雌の方がおとなしくて猫らしくていいよねというのが妻との共通見解だった上に、送られてきた画像で見て、このヘンテコな模様に一目惚れしていた。

 こういう、どんな模様かというのをひとことで説明できないような変な模様の猫を飼うのが、昔から夢だったのだ。

 今日、先方が、とりあえず「見せに」くるという名目で、3匹全部カゴに入れて連れてきてくれた。断ってくれてもかまわないという話だったが、直接見てしまったが最後、十中八九、もらうことになってしまうのだろうなと覚悟していた。実物を見てもやはり、この変な模様のメスがいちばん好もしく見えて、案の定、そのままもらうことになってしまった。

 去年の秋に死んだ無為はたいそう気難しい猫で、手なずけるのに何年もかかったありさまだったが、この猫はとてもおおらかな性格と見えて、初めて来た場所でもほとんど緊張や警戒を見せず、無為用に買ったにもかかわらず無為はほとんど反応しなかったおもちゃ相手に、1時間以上バタバタと遊び回っていた。その後、(人間の子どもがしばしばそうであるように)急に疲れを自覚したと見えて、ソファで寛いで新聞を読む妻のおなかの上に乗ってスヤスヤと眠ってしまった。

 それでも、それまで一緒だった兄弟たちがいなくなっていることにふと気づき、寂しくなる瞬間があるのだろうか。それを思うと不憫でならないが、とにかく、これからは僕と妻が、彼女の家族なのだ。

 無為の喪はまだまだ明けないし、彼女が無為の代わりになるわけでは決してないけれど、これもまた大切な出会いだと思う。ゆっくりと、彼女との関係を育んでいこう。これから、よろしく。

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コメント

いいな~!猫を飼い始めたのですね!
うちのマンションは飼えるけど、今の彼は好きじゃないので諦めざるを得ません。次に付き合うのは猫好きの人にします。(次があれば)
漱石猫ちゃんは無為ちゃんと性格がまるっきり違うということで、そういう意味でも楽しんでいけますね。しかも、子供の頃から育てると楽しさ倍増!「二匹はこういうところが違うね」などと思い出すことで無為ちゃんの供養にもなるのでは。。
これからたまに写真が載ることがあると思うので、楽しみにしてます。名前も!

セレブインタビュー、確かに写真素敵でしたよ!今まで見た中で一番好きかも。ブログだけではわからなかったこととかも知ることが出来て、面白かったです。気の合ったインタビュアーだったのもなんか伝わってきますね。
ところでディープな話、一日考えましたがなかなか思い浮かびません。というか、ディープな体験したことないんじゃないかな?とさえ思います・・・(汗)。
締め切りまでには思いつきたいなぁ。

投稿: | 2007年6月10日 (日) 00時43分

そうですね、きっと、この新しい猫(ああ早く名前を決めたい!)を飼うこと自体が、無為の供養になるんじゃないかと思っています。ともあれ、ブログのネタの強力な供給源として、彼女は大活躍することでしょう。ちなみに今は、寝室の、妻のベッド脇の、服がつくねてあるあたりに体を沈めて、ぐっすり眠り込んでおります……。

セレブ(セレブじゃないけど)インタビューですが、あの日はなんだか肉体的にも精神的にも快調で、おまけにインタビュアーの人と息も合っていたので、「最良の」状態の自分が出せたのかもしれないですね。でもそんな日は年にそう何日もないんですけど(笑)。
ディープな話、思いつかないとのことですが、僕はどんな人にも必ずディープな体験があるはずだと思っています。ただ、意外と本人はそれがそうだという自覚を持っていないだけなんじゃないかと。もしなにか思いついたら、よろしくお願いいたします!

投稿: 平山瑞穂 | 2007年6月10日 (日) 01時21分

ああ猫、可愛いですよねぇ。僕は少しアレルギーの気があるので、室内で猫と暮らすのは難しいのですが、写真だけでも可愛くてたまらないです。とりあえず『チーズスイートホーム』を読んで猫分を補給します。
また、なかなかここには書けなかったのですが、平山さんのように猫を愛せる方は、また猫を飼うのが無為ちゃんの供養にもなるのではないか、と思っていました。
僕の実家には犬が居ますが、名前は前の犬も今の犬も同じです。「先代」とか言われてます。家族の誰も、他の名前を言い出さなかったんですよね。

投稿: 狷介 | 2007年6月10日 (日) 02時03分

おはようございまーす。(^-^)
わあー、ねこちゃんだー!
新しい家族ですね。なんて名前をつけるのかなぁって楽しみ。
何匹かいる中から選ぶときって、すごく迷いそう。。。
うちは、犬ばかり飼っているけれど、ペットショップで選んぶとき
いつも気の弱そうなのを選んでしまいます。
すみのほうで、いじけている犬とか。(笑

ネコって飼ったことがないので、その性質とかわからず
よく聞く気まぐれなかんじ・・・というのしか思いうかばないんですが
やはり一匹一匹個性があるんでしょうね。
平山さんのおうちは、すごくかわいがってもらえそうだから、ネコちゃんも幸せだって思います!!

投稿: 果歩 | 2007年6月10日 (日) 05時00分

> 狷介さん
今たまたま「チーズスイートホーム」の1巻を人から借りてるところで、うちの新米も状況的にはほぼ同じなはずなんですが、「オウチカエウ」とか思ってる気配がいっさいありません(笑)。よっぽどおおらかな性格なのか、それとも、兄弟と離れて遠くに連れて来られてしまったことにいまだに気づかないほどニブいのか……。
同じ名前をつけてしまう、という心理はよく理解できます。わが家でもすでに何度か、「無為ちゃん!」とつい呼んでしまって……。ただ、先ほど、名前が決まりました。これについては別建てで日記をアップしますね。

> 果歩さん
「すみのほうでいじけている犬」……僕は犬を飼ったことはないんですが、もしペットショップで選ぶならそうしてしまうような気がします。なんというか、どこか欠けている部分があった方が愛せるって感じがしませんか?
個体差は、ほんとにありますね、かなり激しく。今度の猫は、無為とはほとんどあらゆる意味で正反対で、むしろ犬に近いのではないかという感触を抱いております。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年6月10日 (日) 19時04分

いいですね-。メチャメチャうらやましい。なんか嫉妬心みたいな変な感じを抱いてしまいました。私の場合は、新しい○○が来ましたという訳には行きませんものね。
めちゃ可愛いですね。うちのマッシュも子犬の頃はおなじような事をして、それは毎日が楽しくもありうるさくもありで、大変だったことを昨日のように思い出します。これからいろんな思い出がどんどん出来ますね。ではまた。

投稿: 林 秀樹 | 2007年6月13日 (水) 16時00分

林さん、おひさしぶりです。いやー、動物の子どもは本当に、無条件に可愛いですよね。どんな種類の動物でも、まだあどけなくて、やんちゃで、好奇心に溢れていて、いつも元気で……。無為とはまったく性格の違う猫ですが、きっとたくさんの大切な思い出がこれから育まれていくのだろうと思います。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年6月14日 (木) 22時02分

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