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2007年6月21日 (木)

飽くなき虐待

 酔っぱらってカラオケの「パセラ」に行った翌日、よく起こる現象なのだが、前の日に着ていたスーツのポケットから、「POM★POMマスコット」なるものが出てくる。直径3センチほどのチャチな景品だ。

 ただ、「パセラ」に行った翌日、必ずそれを発見するわけではないので、行けばもれなくもらえるというシステムになっているのでもないようだ。なんらかの条件が揃っていないといけないようなのだが、なにぶん、退店する頃の記憶はほぼ毎回消えているので(室内で、「山崎・ダブル・ロック」をほぼオートマチック・リピート状態で注文しつづけていることが原因と思われる)、確たることは何も言えない。

 いずれにせよ、そいつらはここ1、2年の間に着々と数を増やし、僕の部屋で一勢力としてプレゼンスを示しはじめていた。僕は概して、黒目がちのつぶらな瞳をしているものに弱いので、捨てるに捨てられないのだ。おかげで、机の上がだんだんそのヒヨコやらブタやらカメやらに侵食され、どうしたものかと思っていた。

 クーニャンが、それに目をつけた。故・無為も、ちょっとだけ爪先でいじったことがあったが、すぐに見向きもしなくなった。それを相手にするには、すでに大きくなりすぎていたのだろう。直径3センチほどの、球形で毛むくじゃらのものは、クーニャンくらいの小さい猫にとってこそ、うってつけの遊び道具となるのだ。

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 全部で5匹いた「POM★POMマスコット」のうち、1匹だけ別の場所に避難していたカメを除く4匹全員が、今や、マンションの中のまったく別々の場所に分散している。ある者は浴室に転がり、ある者はキッチンの片隅に陣取り、またある者は寝室のベッド脇に、ある者は行方知れずに……。

 たまに拾い上げて見てみると、ヒヨコのくちばしが消えていたりして、たいへんかわいそうである。しかし、クーニャンからこの遊び道具を取り上げてしまう方がもっとかわいそうなので、心を鬼にして虐待を放置している。それに、こっちが仕事に集中したいとき、そのへんに転がっているブタを拾い上げてクーニャンに向かって投げ落としたりすると、しばらくはそれにかかりきりになってくれるので、助かる。

 さて、今日は少しばかりガス欠のようだ。仕事関係のいくつかのメールに返信をしたら、力尽きてしまった。さっきまで、録画しておいたドラマ「セクシーボイスアンドロボ」(原作はかつて「IKKI」で連載していた)の最終回を観ていた。ニコとロボが「最後に会ったとき」の話が、せつなくて泣けた。そして、大後寿々花ちゃんは、あの歳でこんなにウマくてどうするのだろうと思った。まだ中学生なのに、どうしてあんなに、大人の事情がすべてわかっているような表情を作ることができるのだろうか。

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コメント

可愛い前足ですね^^

ところで、一つ期待していることが。
最新の『メッタ斬り』のp.91を読むと、『ラス・マンチャス通信』が大好きでファンタジーノベル大賞に応募→落選→日本SF新人賞受賞というコースをたどった、樺山三英さんの『ジャン=ジャックの自意識の場合』がとても読みたくなります。これでまた「ラスマン」がフィーチャーされればいいなぁと思います。そして、センセイがこの作品をどう読まれる(読まれた)のか気になります。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3-%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AE%E8%87%AA%E6%84%8F%E8%AD%98%E3%81%AE%E5%A0%B4%E5%90%88-%E6%A8%BA%E5%B1%B1-%E4%B8%89%E8%8B%B1/dp/4198623309

投稿: ダレカ | 2007年6月22日 (金) 02時31分

こんばんはー。
POM★POMマスコットが知らない間に
平山さんのポケットに入ってるというのが
すごくおかしいです。(笑
誰かが、こっそり忍ばせているのかも。
なにかのメッセージをこめて。。。なんて
いろいろ考えてみたり。

でも、くーにゃんには、すごくうれしいおみやげになってそう。
うちの犬も、こうゆうのに目がないです。
かじってかじって、中から綿とか出して
最後には、跡形もなくなります。(汗
くーにゃんなら、そこまでしないかなぁ。
このくーにゃんの手のかんじがたまらくキュートです。(^-^)

投稿: 果歩 | 2007年6月22日 (金) 17時31分

子猫の可愛さにまさるものこの世になしって感じですね。
トップのお写真、理知的でステキでファンとしてはとてもうれしいのですが。思いつめて今にも何かしそうな気がするのは私だけ?

投稿: りりこ | 2007年6月22日 (金) 18時46分

クーニャンも遊びたい盛りですからね。
ぬいぐるみ破壊くらい、可愛いものじゃないですか。(むしろ、そんな姿に骨抜きになってしまう)
そのうち、獲物を持ってきてくれると思いますよ。虫とか・・・。
それにしても、猫が前足でチョコチョコやる仕草があんなに愛らしいのは、なぜでしょうか。

投稿: 榊 | 2007年6月22日 (金) 20時52分

> ダレカさん
「ラスマンが好きで……」という経緯は初耳ですが、樺山さんは実は、6/18付け日記に登場した「ガガガ文庫」のYさんがもともと(デビュー前から)ご友人だったそうで、当日、「ジャン=ジャック……」についても話題に出て、非常に興味を惹かれていたところでした。近々読むことになると思いますよ。

> 果歩さん
おや、夕方の時間帯の書き込みとは珍しいですね(笑)。
たしかに、犬と比べると猫にとって「噛む」という行動はそれほど重要ではないみたいですね。むしろ自分で転がして追っかけていくのを楽しんでいるようです。ただ、つかまえると「猫キック」をかますので、そういう過程でヒヨコのクチバシが欠落してしまったりするんでしょうね。今のところ、4匹とも綿が出るまでの虐待は受けていないようです。

> 榊さん
幸か不幸かうちはマンションの6階で、完全な家猫状態なので、虫を捕獲することはなさそうですねえ。でも猫ってよくセミとかを獲ってきますよね。ジージー鳴いて動くのがおもしろいらしくて、半分くらいハンパにかじった生殺し状態のまま転がっていたりして気の毒です(セミが)。
ただ、今日見たら、散り散りになっていたマスコットのうち2、3匹が同じ位置に集まっていて、どうも自分の「獲物」を収集したつもりになっているんじゃないかと……(笑)。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年6月23日 (土) 19時01分

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