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2007年6月 2日 (土)

インプット過剰

 一昨日、渋谷のシネ・アミューズに、映画「赤い文化住宅の初子」を観に行った。原作は、松田洋子さんによる同名のマンガだ。松田洋子さんは、ちょっと前まで小学館の「IKKI」で、『まほおつかいミミッチ』というのを連載していた。可愛いミミッチと、元ヤンみたいだけど美人でグラマラスで照れ屋なママが大好きで、毎月「IKKI」が届くたびに真っ先に読んでいた。

 その松田さんの作品が映画化されたと知って、大慌てで原作を読んでから上映に臨んだわけだが、タナダユキ監督による映画は驚くほど原作に忠実な作りになっており、たいへん堪能した。初子役の東亜優ちゃんはじめ、キャストがほんとにもうピッタリなのもよかった。ただし初子の父役の大杉漣は1人でやたらとウマすぎて、かえって浮いてしまっている感があったかもしれない。

 上映の後は、タナダユキ監督と、原作者・松田洋子さんと、放送作家でコラムニストの町山広美さんによるトークイベントがあった。その日を狙ったわけではない。今回は職場の有志3人でスケジュールをすり合わせて行っただけで、トークイベントがあることは、この日にしようと決めた後に知ったのだ。せっかくだからそれも観てから帰った。松田さんはトレードマークの(?)帽子にサングラス姿で、ほとんど顔がわからなかった。持ち前の毒舌を、公共の場だということでかなり抑えている雰囲気だった。

 イベントの後、ロビーでサイン会が催されていた。並ぼうかどうしようか一瞬迷ったが、松田さんにはいずれ別の機会にお会いすることがあるかもしれないと思い、結局素通りさせてもらった。

 さて、「IKKI」と言えば、7月からの連載企画がいよいよ本格的に具体化してきて、すでにデザイナーさんから誌面イメージが上がってきているらしい。また、来週にはコラボで組む漫画家Aさんと初の顔合わせだ。コミック誌での小説連載というと、「モーニング」における伊坂幸太郎さんの『モダンタイムス』がわずかに先行しているが、あれとはまた違った形で攻め込んでいければいいと思っている。

 ちなみに昨日は、7月に小学館から出る『株式会社ハピネス計画』の担当者・Mさんからのお誘いにより、本多劇場で大人計画の公演『ドブの輝き』を観た。一昨日・昨日となんだかインプットが多すぎて、脳の中で情報をうまく整理できずにいる。

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コメント

平山さんもご覧になりましたか。

最近あまり会う機会がないので、もっぱらメル友の塩谷瞬くんが出演していたので、観に息ました。
映画についてはいろいろと言いたいことがありますが、個人的に印象に残ったのは、昔とった杵づかであろう塩谷くんのきっちり腰の入った蹴りと、坂井真紀のお尻でした。
原作を読んでいないので何とも言えないのですが、文化住宅が赤くなかったのはなぜなんだろう?
けれど映画は塩谷くんの蹴りのように、しっかりと腰の入った映画でした。ただ貧乏物語って、全体のトーンの決め方が難しいですね。
どうも失礼しました。

投稿: 監督A | 2007年6月 2日 (土) 23時24分

監督、お久しぶりです! おっしゃるとおり、塩谷さんの蹴りには、ちょっと引いてしまうほど真に迫った感じがありましたね。「あ、ヤベ、これ本物だ、こえぇ」というか。「坂井真紀のお尻」も、かなりびっくりしました。原作でもたしかにあのとおりなんですけど、「なにもそこまで忠実に映像化しなくても!」って感じで(笑)。原作はモノクロなので、初子の住む文化住宅が赤いのかどうかはよくわかりませんが、その点は僕も途中で気づいてちょっと気にはなりました。
僕としては、原作との比較において、原作で狙ったあげく完全に失敗(笑)している「妹萌え」要素が、映画ではむしろある程度成功しているような印象を受けました。タナダ監督にそこまでの意図があったのかどうかはわかりませんけど。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年6月 2日 (土) 23時38分

そういえば平山さんは『IKKI』読者で松田洋子ファンでいらっしゃいましたね! うーん、うちの店にぴったりのご趣味(笑)
小生が松田洋子という漫画家を知ったのは今は無き『モーニング 新マグナム増刊』という雑誌上でありました。
それにしても妙な雑誌で、岩明均・冬目景・安田弘之に、まだまだマイナーだった小田扉、それから毎回ページ数が少ない鶴田謙二。それらの面子に混じって掲載されていた松田氏の「おかあさんといっそ」は、誌面のカオス指数を確実に高めておりました。そう言えば、しっかりものの娘と駄目な母親という配置は『ミミッチ』に通じるものがありますね。単行本化されないんでしょうか。
他にも「PAINT IT BLUE」という作品があって、これがまたいいんですよ……と思ったら『初子』の単行本に収録されているのですか! おお、これは買わねば(笑)。

投稿: 狷介 | 2007年6月 2日 (土) 23時48分

おお、「初子」の単行本売り上げにささやかながら貢献できましたね(笑)。『モーニング 新マグナム増刊』、ほんとに変な雑誌だったんですねぇ、なんですかその布陣(でも知ってたら買ってしまっていたかも)。ちなみに『ミミッチ』は単行本化されて3巻で完結してますよ。そちらさんでは入荷されてないのでしょうか。僕は役得で、IKKI編集部から直送で譲ってもらってしまったんですが、寝る前や、何もする気になれないときの愛読書のひとつになっています。ギャグなのに変に読みごたえがあるんですよね、あれ。
「PAINT IT BLUE」は、はい、『初子』の単行本で読みました。「初子」の美しく静かなトーンと好対照をなす、ダークでダーティで救いのない世界ですね。まあ、「救いがない」という点では両方同じなんですけど(笑)。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年6月 3日 (日) 00時33分

あ、「単行本化されないんでしょうか」は「おかあさんといっそ」にかかっているわけですね、後で気づきました。失礼しました。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年6月 3日 (日) 00時36分

そうですそうです、しかし我ながら微妙に分りづらい書き方でした(汗)。
『ミミッチ』は勿論ばっちり入っております。うちのコミック売り場は『アフタヌーン』『IKKI』『ビーム』『アワーズ』『エロティクスF』なんかを主力にしていて、名古屋有数のいかれ具合ですし!

投稿: 狷介 | 2007年6月 3日 (日) 00時47分

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