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2007年6月10日 (日)

命名、姑娘

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 猫の名前が決まった。「クーニャン」だ。

 もともとは、クモザルに似ているので、なにかそれにちなんだ名前にしようと思っていた。クモザルにどこが似ているかというと、いろんな色が混ざった模様もそうだが、変に手足が長くて持て余しているような感じと、しゅるんとまっすぐに伸びた尻尾が似ている。また、泣き声も、「ニャー」というよりは「キーキー」という感じで、それもサルっぽい。まだ仔猫だからということもあるかもしれないが、声の質自体がそうなのだと思う。ときどき、遠くで鳴いているウミネコの声みたいに聞こえることもある。

 そこで、「クモ」というのも考えたが、それではあんまりな気がするので、「クー」はどうかということになった。暫定的にそれに決まりかけて、しばらくの間「クーちゃん」と呼んでいたのだが、ペットの呼び名というのはすぐに、それをアレンジした別のバージョンを派生するものであり(ほかの人がどうかは知らない。少なくとも妻と僕はそうだ)、あるとき僕が「クーニャン」と呼んだら、「それ可愛い!」と妻が飛びついた。

 クーニャンと言うと、「姑娘」つまり中国語で「娘さん」の意味もある。「クモザル」よりは女の子らしくていい。そんなわけで、「クモザル」と「姑娘」のダブルミーニング的な意味合いで、「クーニャン」が採用された。

 正面から、顔立ちがよくわかるショットを録ろうとずいぶん苦労したのだが、なにぶん生後2ヶ月程度の仔猫なので、目を開いている間はかたときも休むことなく動き回っている。おとなしくしているときは寝ているときなわけだが、もともと変な模様だけに、目を閉じるとなんだか汚い色合いをした岩の固まりみたいに見えてしまう。遊びまわっている最中になかばむりやり顔だけカメラの方に向けさせて撮影したので、やたら反抗的で獰猛な感じになってしまった。

 この写真でどこまでわかるか心もとないが、口の右寄りあたりに、縦に白っぽい模様が入っている。これがヨダレを垂らしているみたいに見えるので、「(ヨダレの)ヨッちゃん」というきわめて不名誉な名前も、一瞬だけ候補に挙がっていた。あと、肛門が妙にせり出しているように見えるので、「(脱腸の)ダッちゃん」とか。一応、それらを押しのけて「クーニャン」が正式名称ということに決まりはしたが、「ヨッちゃん」や「ダッちゃん」も、きっと「異名」のひとつとして今後も生き残りつづけるのだろう。

 それにしても、家の中に猫が、とりわけ仔猫がいると、なんだかんだ言って結局ほぼ終日その動向を気にしてしまい、つい見とれて無為に時間を過ごしてしまう。今日はどうにか、『株式会社ハピネス計画』の再校を見ることはできたが、ほんとはもっとたくさんやらなければならないことがあったのだ。
 

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コメント

いい名前に決まりましたね!女の子らしくてかわいいです。
私は子供の頃「よっちゃん」と呼ばれていたので(あ、別によだれはたらしていません)、それはそれで個人的に嬉しい気がしますが、やっぱりクーニャンが一番しっくりしますね。

「名前をアレンジして別バージョンが派生する」というのは私もです!前に飼ってた猫たちは、一つの名前から結構たくさんの愛称が生まれました。 
そして、実は私と彼も同じでして、私の呼び名と彼の呼び名は、アレンジが進んでまるっきり元の名前から想像できない相性で呼び合ってます。

ところで、事情はわかっていても、すごい写真ですね。何度見ても笑ってしまいます。「逮捕じゃ~」という感じ。見開いたように見える目と、伸びきって指を広げた手もいい味出してます! しばらくは眺めて楽しめそう。

投稿: | 2007年6月11日 (月) 00時53分

おはようございまーす。
くーにゃん・・・かわいいー!
くーちゃんだと、ちょっとありがちかなぁと
思うけれど、くーにゃんって、ねこちゃんっぽいし
かわいいし・・・うんうん、すっごくいいです。
名前のアレンジってわかります。どんどん変化していったり
しますよね。(笑
うちの犬は、ミニチュアダックスなんですが
私が「ざらめ」ってつけました。
ざらめせんべいを食べていたときに思いついたんです。(笑
今は、「ざら」とか、「じゃらめ」とか「じゃめ」と変化して呼ばれています。

それにしても、くーにゃん・・・いいなぁ。
白いよだれみたいな模様もすごくキュートだなぁと思ってます!!

投稿: 果歩 | 2007年6月11日 (月) 04時44分

 またまた、アイドル登場!ですね。

 平山さんが仰るとおり、愛犬を失った悲しみは、時間が癒してくれました。

でも、いなくなって1ヵ月以上たった、先週のこと、失踪届を出していた保健所から連絡がありました。
「特徴のよく似た老犬が倒れていたので、保護しています。見に来てください。」と・・・。

もう生きてはいまいと、諦めていたので、よその犬に違いないと思いつつ、「奇跡が起きたのかも知れない」と、保健所に向かいました。

やっぱり違う犬でしたが、また別の哀しみが
・・・。
業務用冷蔵庫みたいな分厚いステンレスの扉が付いた、四角いコンクリートの小屋に入れられた犬が2匹。
諦めたような哀しい表情の老犬と、「ご主人が迎えに来たのかも・・・」とはしゃぐ小さいプードル。

「ごめんね・・・」と心の中で、言いながら帰ってきました。

あの2匹は、どうなるの・・・・?

また、自分のことばかり書いてしまってすみません。

クーニャンちゃんと、平山家に幸あれ!

投稿: シュガーズワイフ | 2007年6月11日 (月) 14時24分

> 香さん
愛称の派生は、そうですね、長くつきあってるカップルの間では普通にあることなんじゃないですかね。かく言う僕も妻との間でいろいろ変遷の歴史がありまして、でも今現在おたがいどう呼び合ってるかは、恥ずかしくて公表できませんねぇ(笑)。
それにしてもこの写真は……。かえすがえすも、「逮捕の瞬間を捉えた決定的スクープ」って感じで。本人は淡々としてますけどね。

> 果歩さん
「ざらめ」……可愛いなあ。なんか僕はそういうネーミングに憧れてたんですよ、実は。なんというか、あまり意味がないネーミング。実はクーニャンも最初、「へも」という名が浮かんできて、これ何だろうと思ってたんですが、どうも「ヘんな・もよう」がベースにあったと気づき、なんか意味がありすぎてイヤだなと思ってしまったのです。いったいどうしたら、そういう意味のない、しかし可愛い名前をつけられるのでしょうか。

> シュガーズワイフさん
ああ、それは……せつないお話ですね。
連絡を受けた瞬間、あきらめていたとはいえ一瞬、期待してしまったのであろうシュガーズワイフさんのお気持ちもわかりますし、そうでなかったとわかった落胆、また、それはそれとしてこの老いた犬はこの後どうなるだろうと案じたそのお気持ち……痛いほどよくわかります。
うちのクーニャンは、基本的に家猫として生涯を終えることになると思うので、そもそもマンションの住戸から一歩も外に出ないでしょうから、その2匹の犬のような目にあうこともないのでしょうが、なんだか逆にそのことがかわいそうなんですよね、家から一歩も外に出ないまま生涯を閉じるというのが。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年6月12日 (火) 00時19分

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