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2007年9月11日 (火)

初の「俺」キャラ

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 今日、見本誌が届いたのだが、明日12日発売の「野性時代」10月号に、僕の小説『浴衣姿の写真』が掲載される。5月号に掲載された『桃の向こう』に連なる、連作短編のひとつ。今回は、「男子恋愛小説今昔」という特集で、創作としては僕のほかに西村賢太さん、滝本竜彦さん、上村佑さん、灰原稔ルさんの読切が載る。

 と今書いていてふと思ったが、「読切」ってなんだか懐かしい響きだ。今でも文芸誌などでは普通に使われている言葉なのだが、「懐かしい」と感じるのは、子どもの頃読んでいた雑誌などに必ず「読切小説」「読切マンガ」などが載っていたからだろうか。

 ちなみに今回は一人称小説なのだが、その一人称が「俺」だ。実はこれ、僕にとっては初めてのパターンである。『シュガーな俺』は、タイトルに「俺」が含まれているにもかかわらず、語り手・片瀬喬一の一人称は「僕」だし。僕による「俺」キャラ、楽しんでいただければ幸いである。ハピネスである。

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コメント

明日買います。「俺キャラ」楽しみです。好きです。「僕が~」の人が気を許した時に「俺が~」と言ってしまう、その瞬間が。

投稿: りりこ | 2007年9月13日 (木) 20時43分

さすがりりこさん! ピンポイントでエロい(?)瞬間を捉えてますね〜(笑)。もっとも今回の「俺」は、ナチュラルに全編「俺」なんですけども、なんであれ、読んでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年9月13日 (木) 21時54分

いるいる! こんなヤツって感じの俺キャラ。軽そうなのに賢い。「意味がわからないことは忘れたほうが気持ちよくすごせる」なんて老練な会社員のようです(笑)もてない男の子からしたら俺キャラはすっご~く羨ましいでしょね。ラスト三行が一番好き。懐かしく、せつない。奈緒美の表情が見たいです。
ただ読みこなす力不足でテーマがよくわかりませんでした。最初の二行にある相手の突然の怒りでしょうか? 俺の恋愛今昔でしょうか? 
奈緒美と俺、来栖と俺、妹と俺の関係がみな怒りで統一されている。大部分を占める煌子と俺の関係に怒りがなく、疎遠になり方もあっさりすぎて。煌子と俺がデキテてしまった後に、「来栖くんのがずーーーっと上手!」といわれて俺が怒り狂う!というラストを勝手に想像してました(笑)
奈緒美と煌子に共通の、俺からみた不可解な女という部分が描かれている箇所があるのでしょうね。もう一度じっくりと読ませていただきます。

投稿: りりこ | 2007年9月22日 (土) 13時52分

りりこさん、僕が苦心して産み出した「俺キャラ」に、「いるいる!」と反応してくださって嬉しいです。りりこさんは恋愛の経験値とか高そう(と勝手に思ってます・笑)ですので、なんだか御墨つきをいただいた気分ですね。テーマは何か、というのは作者自らが言ってしまったら興ざめだと思いますので控えておきますが、それは、先行する『桃の向こう』や、これに続く連作短編をひととおり読んでいただいたときに初めて浮かび上がってくるのではないかと思います。よろしければ引き続きよろしくお願いいたします!

投稿: 平山瑞穂 | 2007年9月23日 (日) 18時26分

連作楽しみです♪ 俺を僕に置き換えて読むと全体の雰囲気が変わります。用心深い俺って感じになります(笑)

投稿: りりこ | 2007年9月25日 (火) 20時21分

「用心深い俺」!(笑)

……あ、ほんとだ!(←著者自らちょっと試してみたらしい)

投稿: 平山瑞穂 | 2007年9月25日 (火) 20時37分

ようやく秋らしさが戻りましたね。お久しぶりです。あべぞーです。またまた遅読になりましたが、「忘れないと誓ったぼくがいた」を読み終えました。冒頭の8~9ページと96~97ページのリンクの仕方や、いわゆる起承転結ではなく「承転結起」の話の筋が楽しく読めました。なんかこれに近い感覚があったなあとおもいましたら、古い話で恐縮でが、小泉今日子が主演で、共演に三上博史がいた「病院へ行こう2~病は気から~」という滝田洋二郎監督の作品も主人公が死ぬところから始まった作品だったと思います。前に「冥王星パーティー」を読み終えた時も感じましたが、主人公は愚直で実に優しい人物ばかりですね。やはり作者の方に似るのでしょうか。
他の投稿者のかたはフランクな感じですが、私だけいつも文章が固くて申し訳ありません。それと本日豊洲に出来たららぽーと内の紀伊国屋書店で、初めて「野生時代」という雑誌を買いまして、早速平山さんの短編を読もうと思ったのですが、すぐわきの文学コーナーに男性恋愛小説物の新刊が並べられてまして、私は存じ上げなかったのですが、中村航さんという方の「あなたがここにいてほしい」という本に目が行きまして、著者のプロフィールを見ましたら1969年岐阜県生まれで同世代だったのとタイトルに惹かれまして、思わず浮気して一緒に買っちゃいました。「夏休み」という作品で芥川賞の候補にもなった方のようですが、有名な方のようでしたら、無知をお許しください。もしかして平山さんのお知り合いの方ですか?
まあいずれにしましても「浴衣姿の写真」を楽しみに読ませていただきます。
それでは失礼いたします。

投稿: あべぞー | 2007年9月27日 (木) 14時39分

あべぞーさん、毎度ありがとうございます。ほんとに。
「病院へ行こう2」、もう記憶から消えかかっていますが、たしかにそんな構成だったかもしれませんね。
ちなみに、僕自身は各種主人公たちより少しばかりずる賢い人間かもしれませんよ(笑)。
中村航さん、面識はありませんが、僕より有名であることは間違いないと思います。いやー、同業者の知り合いは少ないですよ。数えるほどしかいません。
ともあれ、雑誌掲載までフォローしてくださってありがとうございます。たてつづけに僕の作品ばかり読まれて、アベゾーさんが飽きてしまわないことを祈っております……。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年9月27日 (木) 19時52分

図書館で「何読もうかな~♪」とワクワクしながら眺めてたら・・。慣れ親しんだ文字が目に飛び込んできました。「平山瑞穂」。ワスチカ、ラスマン、冥王星。三冊もありました。蔵書が多くはないところ。なんだかうれしい気分デス。

投稿: りりこ | 2007年9月28日 (金) 22時19分

こんにちは。今日は雨降りでいやですね。ご返事ありがとうございます。最初に申し上げますが、ストーカーっぽく見えますけど、違いますからね(笑)。読後の爽やかになる感じがいいと思って。また作品のお話ですが(笑)、雑誌「野生時代」の「浴衣姿の写真」読みました。なるほど、クールだけど熱いところもあるいい奴風の「俺キャラ」ですね。また、インテグラに乗っている辺りが懐かしくて、学生時代を思い出しまねえ。

投稿: あべぞー | 2007年9月30日 (日) 10時21分

> りりこさん
おお、それは嬉しいですね。そうやって少しずつでも浸透していってくれればいいのですが……。

> あべぞーさん
ストーカーだなんて思ってませんよ(笑)、ひたすら嬉しいかぎりでございます。「浴衣姿の社員」は、あれだけ読むと少しわかりづらいのですが、十数年ほど前の時代を背景にしているのです。それで「インテグラ」なんですが、あべぞーさんはたしかもう少し上の世代でしたよね。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年9月30日 (日) 21時26分

私は1969年(酉年)の早生まれなので、平山さんと同い年です。ですからインテグラとなると10年以上前ですね。

投稿: あべぞー | 2007年10月 1日 (月) 16時04分

じわじわ~と浸透しつつありますね! 俺キャラのような息子いたらからかって遊びたいです(笑)
40代~50代女性7人で討論いたしました。隣に好みのオニーサンが座ってる。ひとつ何でもしてオッケーならなにする?
「羽交い絞めでお耳にチュッ!」が3人。正面からひしと抱きつくが2人。無言でホッペツンツンが1人。「私いくつに見えますか?と聞く」が1人。ツンツンはワタクシでした。

投稿: りりこ | 2007年10月 2日 (火) 22時15分

すみません、風邪で寝込んでいたりしてレスが遅くなりました。

> あべぞーさん
でも、インテグラのあるモデルはこの作品の時代にもあったはずですよ、一応、ウラを取りましたので……。

> りりこさん
40代~50代女性おそるべし!(笑)
まあ、来年で40歳になる僕は、まちがいなくその「オニーサン」の範疇には属さないでしょうけど。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年10月 9日 (火) 22時59分

お忙しい中、お調べ頂いて大変恐縮です。了解いたしました。ところで平山さんはお車お好きのようですね。私は思いっきりペーパーですけど・・・。

投稿: あべぞー | 2007年10月10日 (水) 11時49分

あべぞーさん、いえいえ(笑)。「ウラを取った」というのは、執筆時の話ですよ。それに僕はペーパーどころか免許さえ持っていません。だから車のこととかからっきし(死語)自信ないんですよ。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年10月11日 (木) 01時07分

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