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2007年10月21日 (日)

床に大の字の謎

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 こういう雑誌がある。日本看護協会出版会が発行している機関誌『看護』という雑誌だ。あまり一般的にお目にかかれるものではないだろうが、もし目に止める機会があれば、この11月号のわりと最初の方に見開きで僕のコラムが掲載されているので、お目通しいただければ幸い。なぜこういう雑誌から原稿の依頼が来たかというと、『シュガーな俺』の作者だからだ。あれが本になってからもう1年か。早いなぁ。

 ところで、僕はよく酔っ払って帰宅して着替えもせず自分の部屋で床に大の字になって朝まで眠ってしまう。どうしてそんなことになるのか、いったい何を思ってそんな状態で床に寝てしまうのか、その前後の記憶がないのでどうしてもわからなかったのだが、今朝、謎が解明された。奇跡的に、昨夜そうしたときの記憶が残っていたのだ。

 とにかくもう、一刻も早く横になりたいほど眠いのだけれど、スーツを着たままベッドに直行してしまっては皺になる。しかし、スーツを脱いで、ズボンの折り目を揃えてハンガーにかけたりするのが、死ぬほどめんどくさい。さりとて、とうてい身を起こしていられないほど眠いのも事実なので、とにかく、ひとまず仮眠を取ってこの眠気を遠ざけてから、ちゃんと着替えたり洗顔したりすることにしよう。

 僕はどうやら、上記のような考えのもとに、かなり意図的に、つまり、「横になろう」という明瞭な意志をもって、床に身を横たえているらしいのだ。

 もちろん、そんな状態で取った「仮眠」が「仮」の眠りになるわけもなく、気づけばカーテンの隙間から朝の光が差し込んでいて、知らぬ間に妻がかけておいてくれたタオルケットなり毛布なりが体を覆っているという次第。どうせ皺になるのだから、いっそスーツのままでもなんでもベッドに直行してしまえばいいものを、つまらないところにいらぬ配慮をするからそんなことになるのだ。まあ、酔っ払いというのは往々にしてそういうものなのだが(自分ではしっかりしていると思い込んでいて、誰に向かってかそれを証明しようとして見当違いな行動を取る)。

 今朝、スーツを着たまま自分の部屋で目覚めたとき、妻がかけてくれたと思しい毛布の丸まった部分が妙にもっこりしていると思ったら、いつのまにかクーニャンが潜り込んでぐっすり眠っていた。猫としては、飼い主の1人がいつもと違う場所に異常な状態で寝ていても、そのことになんら疑問は感じないのだろう。

 

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コメント

平山さん、よーく分かります、その気持ち(床に大の字)。

投稿: わだまちこ | 2007年10月22日 (月) 14時21分

この話に反応するとはさすがわださん。きっと似たような夜を幾度となくお過ごしのことかと(笑)。
(そして、原因がわかったからといって次回から改められるというものでもないという……。)

投稿: 平山瑞穂 | 2007年10月22日 (月) 19時25分

おはようございまーす。(^-^)
「看護」の本、図書館にあったようなきがするので
今日チェックしてきます!!
たのしみー。(^-^)

ところで、床で大の字・・・酔っていると
たしかに、だるくって、なにもかも面倒になる気持ちがわかります。(笑
でも、女の私には、やはり、メイクを落としてからじゃないと
なんとなく落ち着いて眠れないので、体を引きずるようにして
とりあえず、眠る準備をして布団で寝ます。
しかし、たぶんそれは、私があまり酔ってないからなんでしょうね。(笑

知らない間に、誰かが毛布をかけてくれるのって
すごく幸せな気持ちになりませんか?
わたしは、たまに昼寝していて、お母さんがそっとかけてくれる
ブランケットにしあわせな気持ちになります。(^-^)

投稿: 果歩 | 2007年10月23日 (火) 07時35分

こんにちは。やはりそうですかあ。平山さんとは糖尿病のなり方も近かったですが、酔っ払って帰宅した後の獣道の様子も一緒ですね。私もなんで泥酔した後スーツをちゃんと脱いで寝ているのかわかりませんでしたが、そういうことかも知れませんね。私の場合は、それ以前になんでちゃんと帰宅できているのか不思議でなりません。会社の誰かが言ってましたが、酔っ払いにも帰巣本能があるとのことです(もう野生動物以下ですね)。
ところで今日、馬場に寄る用事があって、初めて平山さんの本「シュガーな俺」を買った書店で「ラス・マンチャス通信」を買いたいと思い、今日芳林堂で買いました!今夜から読むのがワクワクです。それにしても帯の「鈴木光司氏絶賛!」という文字が目立ちますね(選考委員だから当たり前かもしれませんが)。私事ですが、来週、大学時代の親友が海外赴任するにあたり、さしでこってり壮行会をする予定なので、週末のお酒は控えようと思う次第であります。余計な話で失礼しました。

投稿: あべぞー | 2007年10月23日 (火) 16時52分

> 果歩さん
そうですね、それはたぶん、果歩さんの場合はあまり酔っていないからだと思いますよ。そんなに酔わない方が絶対いいですけど(笑)。それに、僕の場合、毛布をかけてもらって幸せというより、状況が状況だけに、「あーまたやっちまった(しかもそれを目撃されちまった)!」というヤッチャッタ感と、申し訳なさ・申し開きのしようがなさにいたたまれない気持ちになります……。

> あべぞーさん
酔っ払いの帰巣本能はすごいですよ。帰った経路や方法を一切思い出せなくても、とりあえず帰ってはいるという。「今日はもう無理だからよそに泊まろう」とか、「タクシーつかまえるのめんどうだから始発を待とう」などと意識的に帰らなかったことはありますが、「帰れなかった」ことは1度もありません。
それと……ついにラスマンを! ありがとうございます。たぶん、いろんな意味であれがいちばん読みづらい本だと思いますが、これであべぞーさんが僕に愛想を尽かさないことを祈っております(笑)。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年10月23日 (火) 19時07分

お久しぶりです!最近、平山さんのブログはあまりアップされてないので寂しいです。
でも、告知のあったSFマガジンだのIKKIはちゃんと買ってますよ!(でも、今のところ”買っただけ”ですが・・・)

その泥酔状態の思考を覚えていたというのは、快挙ですね! なるほどと思いましたし、面白いです。
それにしても出来た奥様ですね。私は彼がリビングでお酒を飲んでそのまま寝てしまっても、起こしませんよ。(友達がいない人なので、外で飲んでくることはほとんどありません)酔っているときに起こすと、嫌な人に変身しているので、ほっとくことにしました。
でも、冬の日などは薄情かな?

投稿: | 2007年10月24日 (水) 20時24分

香さん、たいへんお久しぶりです。僕がブログをちっとも更新しないので、もう愛想を尽かして遠くに行ってしまわれたかと……(笑)。とりあえず、まだ来てくださっていることがわかって安心いたしました。
ちなみに妻も、以前は「そんなところで寝てると風邪引くよ」と声をかけて、起こそうという努力をしてくれていたようですが、最近はほぼ放棄しているようです。毛布をかけてくれるだけ優しいとは思いますが。香さんも、冬場だけはもう少し彼に優しくしてあげては?(笑)

投稿: 平山瑞穂 | 2007年10月24日 (水) 23時46分

「看護」は近くの書店にはありませんでした。来週、図書館&大きめの書店でチェックしてみます。
だいぶ寒くなりましたが、お風邪など召されませんようにご注意くださいね。

投稿: ダレカ | 2007年10月26日 (金) 00時58分

風邪は、すでにひいてしまいました……(笑)。いやー、しつこい風邪で、2週間以上治らなくてまいりましたよ。
ダレカさんの町は、きっともうだいぶ寒くなっているのでしょうね。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年10月26日 (金) 01時17分

ビール2杯で「飲んだーーー!」って気がしてそれ以上は飲まないようにしてます。が大の字 羨ましいですぅ! 死ぬまでに一度やってみたい!

投稿: りりこ | 2007年10月27日 (土) 23時23分

そんなことをするハメにならないに越したことはないと思いますよ(笑)。ましてりりこさんは女性ですし……。
僕にとってのビール2杯は、スターターって感じですね。

投稿: 平山瑞穂 | 2007年10月29日 (月) 00時47分

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