« 拙社それがしにござる | トップページ | 魅機ちゃん第8回 »

2008年2月16日 (土)

在庫一掃セール

Photo

 誠に残念ながら、僕のデビュー作にして第16回日本ファンタジーノベル大賞受賞作である『ラス・マンチャス通信』が、この3月をもって絶版となることが決定いたしました。

 文庫化のメドも、今のところ立っていません。最悪の場合、この作品は、このままひっそりとこの世から消滅していきます。

 皆様、今が買い時です。現在市場に出回っている分を買い占めてください。もう二度と手に入れられません。陸魚や稲河さん、次の奴や鬼、姉、由紀子、犬、頭の悪いヤンキー(※という表現は、本文中には存在しない)、パトリシア、ミス矢萩、小嶋亮作、そして「アレ」といった萌えキャラたちが今、なすすべもなく消え去ろうとしているのです。

 ちなみにこの作品について「マルケス」云々と僕自身は言った覚えがないにもかかわらず、あたかも僕がそのように僭称したかのように「マルケスには遠く及ばない」とか言われるのはなんだか不愉快だし釈然としないのです。とドサクサにまぎれて言ってしまうぼくがいた。

 

|

« 拙社それがしにござる | トップページ | 魅機ちゃん第8回 »

コメント

ええっ!できる範囲で宣伝してきます!

投稿: ダレカ | 2008年2月16日 (土) 16時58分

マルケスうんぬんなんかより、倉橋由美子の文体そっくりパクりだったほうが痛かったよね

投稿: | 2008年2月16日 (土) 18時36分

ここでこういうことを言っても虚しいことはわかっていてあえて言いますが、その時点で僕は不勉強ながら倉橋さんの作品をひとつも読んでおらず、何人かの方が指摘されてるのを読んで初めてそうなのかと思った次第です。
そういう偶然の一致って実際にときどきあるんですけどなにか。

それとダレカさん、いつもありがとうございます!

投稿: 平山瑞穂 | 2008年2月16日 (土) 19時40分

平山先生 はじめまして

白いシミ通信、黒く楽しく読んでいます。
今日は「在庫一掃セール」に吃驚して慌ててamazonで注文してきました。
↑こういうのはきっと「真のファンじゃない!」とか言われるんじゃ…と一瞬思ったんですが、言われても仕方ないと思います。すみません。

平山先生がファンタジーノベル大賞を取られたとき、海外のド僻地で労働しており、受賞インタビュー写真を一ヶ月前くらいの日付の新聞で見て
「あ、かっこいい人だなー…」
と当時かなり癒されたのですが、
その印象があんまり強かったので、思い出と読書欲を秤にかけてつい消極的な道を歩んでしまいました。

悔い改める。これから容赦なく読みます。

頭の悪いヤンキーが気になります。

投稿: あぶび | 2008年2月16日 (土) 21時11分

あ、そういえば、いつか伺いたいと思っていたのですが、確か倉橋由美子『夢の浮橋』(中公文庫)で「ale」 という単語がフランス語か何かで「猿」という意味だというような事が書かれていたんですよ。
それで、先生の「アレ」はそこからかと思っていたのですが、どうやら違ったようですね。

わたしは結構ファンで、いま『聖少女』や『スミヤキストQの冒険』が復刊されているので、よろしかったらご覧くださいませ。

>みなさま
後者は『ラス・マンチャス通信』がお好きな方へおすすめですよ。あまりよく覚えていないのですが(^^;

投稿: ダレカ | 2008年2月16日 (土) 22時08分

> あぶびさん
はじめまして。いえ、いいのです、今からでも買っていただけるなら! 何人かの方は駆け込みで買ってくださるかなと目論んであのように書いたわけですが、さっそく反応していただきたいへんありがたく思っております。
ときに、「思い出と読書欲を秤にかけてつい消極的な道を……」って、いい表現ですね(笑)。

> ダレカさん
僕が前のレスで言及している「何人かの方が指摘」のうちに、ダレカさんも含まれてますよ。たしか、当時のブログで言及されていたような。でももちろん僕はそのaleに思い当たらないので、気にはなっているのですが未確認です。
「聖少女」は、先日、復刊されて平積みされていたときふと目に留まって買ってありますが、未読です。よく「ラスマン」と比較されるのは、「大人のための残酷童話」ってやつじゃないかと思ってるんですが、いつぞやの「魍魎の匣」におけるネタカブリ事件のときと同じ理由で、いまだに怖くて読めずにいます……。

投稿: 平山瑞穂 | 2008年2月16日 (土) 23時25分

はじめましてです。「ワスチカ」以来、
読書自体から離れていたのですが、
ふと、書店で「ハピネス計画」が目に
留まり、ラス・マンチャスや冥王星等、
3冊大人買いしました。(^^;
ラスマンチャス買っといて良かったですよ。
これから読書します。
買った本すべて作風が違っていますが、
読書経歴というか、影響を受けた作家って
いますか?

投稿: いけだゆきの | 2008年2月16日 (土) 23時54分

『残酷童話』は簡単にいうと童話をビターにしたものなので、先程の『スミヤキストQの冒険』や『アマノン国往還記』が(前に言及した『ベイスボイル・ブック』とも似たところがあり)近いように思います。
あと、時期についてはよく知らないのですが、初期の作品がカフカやカミュに似ているらしく(『パルタイ』とか)、先生とも近いかもしれませんね。

この作家さんはファンが結構いるのに絶版が多くて謎です……。

投稿: ダレカ | 2008年2月17日 (日) 00時13分

> いけだゆきのさん
はじめまして。なんと。僕の本を大人買いとは、お礼の言いようもありませぬ。
影響を受けた作家というと、デフォルトでカフカ、ちょっと考えると古井由吉さんなんですが、村上春樹さんの名も挙げねばならないでしょう(なかば不本意ながら・笑)。
ただ、現在のバラバラな著作歴の説明にはなりませんよね、それ。そのへんは自分でもよくわかりません。

> ダレカさん
ガイダンスありがとうございます。なるほど。今たまたま手にしている「聖少女」を皮切りに、いくつかちょっと読んでみます。そろそろ現実を直視しないと……。

投稿: 平山瑞穂 | 2008年2月17日 (日) 00時43分

はじめまして、不届きながら『ラス・マンチャス通信』、文庫化どころか新潮で背表紙に色が付くまで待つか、とか思っていた者です……。こうなったら他社で何とかと勝手なことも思いますが、まずはハイ、単行本を買います……。

投稿: CJ | 2008年2月17日 (日) 02時23分

私のブログも読んでください。私は、ノーベル経済学賞候補です。私のブログには、経済学の学説の他に、知能指数を高くする方法も書きました。私のブログを読んで、実践すれば、貴方も知能指数が高くなります。皆も知能指数を高くしたくないですか?

投稿: ノーベル経済学賞候補 | 2008年2月17日 (日) 13時13分

CJさん、はじめまして。あうう、申し訳ございません。本来なら、マークしていただけるだけでもありがたいことなのですが、何ぶん先行きが不透明になっておりまして……。なにとぞよろしくお願いいたします。


投稿: 平山瑞穂 | 2008年2月17日 (日) 17時53分

ご自分のデビュー作が絶版になられるのは身を切られる思いでしょうね・・・私も残念ですshock
既に購入してしまっているので、駆け込み需要の一助にはなれませんが、本は大事にいたします!
でも「ワスチカ」は世界に羽ばたいているようですし、いいこともありますよね。

投稿: | 2008年2月17日 (日) 21時52分

>香さん
まあ、そろそろかなーとは思ってましたので……。どういう形であれ、最終的に文庫として生き残ってくれればいいんですけどね。
「ラスマン」も,韓国ではいまだに売れつづけているらしいんですけどねぇ(ほんとに不思議です)。

投稿: 平山瑞穂 | 2008年2月17日 (日) 22時52分

元祖チャイドルとして活躍した吉野紗香が、映画「病葉流れて」で○ードに挑戦 !!
http://yaplog.jp/yoshino-sayaka/

投稿: 吉野紗香映画でチャイドルから女優へ【お宝画像】 | 2008年2月18日 (月) 18時51分

 初めて書込みます。ブンガクを本気に愛するおやじ(?)です。
 絶版は悲しいことです。でも、平山さんがここ数年で張った根は、そんな程度で揺るがない深さと強さがあると思います。頑張ってください。プルーストだってカフカだって、かなり長いこと、限られた読者にしか知られなかったわけですし。
 マーケティングの仕掛けにたけた小説以外、売るのは至難という時代ですね。しかしながら僕にとって『ラス・マンチャス通信』と『冥王星パーティ』は、書かれている物事の構築の確かさもそうですが、その描出技法に感嘆させられました。版を重ねている『忘れないと誓ったぼくがいた』にしても、あの非日常的な設定を何の抵抗もなくリアルに感じさせてしまう筆力に、もっと多くの人が目を向けていいはずです。
 作家にとって(そして編集者にも)マーケは死活要素とはいえ、それがために迷い過ぎることなく、平山さんにしか書けない作品を創り続けてください。

投稿: ぶちまる | 2008年2月19日 (火) 22時22分

ぶちまるさん、はじめまして。
心強い激励、ありがとうございます。
『ラス・マンチャス通信』と『冥王星パーティ』は、装いこそ違え、ある意味で双子のような作品だと自分では思っております。その2作の名をあえて挙げてくださったことに、なにかとても心安まるものを感じました。
ほんとに、謙遜でも言葉のあやでもなんでもなく、へこたれそうになることばかりですが、今できることは、目の前の仕事をひとつひとつ誠実にこなしていくこと以外にないと思っております。迷いを振り切るにはまだまだ長い道のりが必要だと思いますが、ぶちまるさんのように、人知れず応援してくださっている方々の気持ちに応えるためにも、ぎりぎりのところでは決して節を曲げない執筆姿勢を貫いていきたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: 平山瑞穂 | 2008年2月19日 (火) 23時46分

フットボールアワー岩尾望と糸矢めいをフラッシュがお泊り撮った。糸矢めいの無修○動画はコチラhttp://itoya-meiii.cocolog-nifty.com/blog/

投稿: 【動画】フットボールアワー岩尾望と糸矢めいをフラッシュがお泊り撮った | 2008年2月20日 (水) 12時22分

音楽の場合なども、知らずに重なったメロディが、出来あがったりする事が、よくあるそうですね。
一貫したものというのは、きっと長い間の文筆生活の中で、振り返ってみると一貫したものになっているという様な事なのではないかと思いますので、平山先生はご自分の信じた物を書き続ける事で、きっと、結果がついてくるのではないでしょうか。
生意気いいましたが、お身体お大事にしながら、また、良い作品を世の中に送り出してください。楽しみにしております。

投稿: tae | 2008年2月22日 (金) 15時08分

えっと、自分がね、いろいろ迷いつつ、今頃、書き溜めては反故にして来た小説を、そろそろひとつ書きあげないと、この世間に生きて行くアイデンティティがさらにやばくなるとか思う中、ファンタジーノベル賞をチェックしてて、リストの中で気になって「作者リンク」を見てみたらこの記事で、ちょっとショックです。
読む前のコメントでごめんなさい。今アマゾンで注文したところです。
ちなみに、倉橋さんはちょっと苦手(表面的・手法的に感じてしまう)ですが、プルーストもカフカもマルケスも大好きな変人なので、読んで楽しいかもと期待しています(ごめんなさい、まだ読んでないので、こんな不遜な言い方で)ところでカフカはドイツ語で読むと、日本語よりさらにユーモアのキレ味がきつくておもしろいです☆

投稿: Shino(今酔っ払い) | 2008年2月23日 (土) 21時32分

> taeさん
ありがとうございます。そうですね、本が売れなくても、絶版になろうとも、幸いにも、本を書く機会だけはコンスタントに与えられている状況ですので、売れる売れないとは別の次元での「実績」を、今のうちに着々と積んでいこうと思っております(もちろん、売れてくれるに越したことはないけですけど)。

> Shinoさん
残念ながらドイツ語はちょっとかじった程度でほとんど読めないのですが、僕は生前のカフカが、友人たちを前に自作を朗読しながら、何度もこらえきれずにクスクス笑っていた、というエピソードが大好きなのです。死ぬまでに短編1本でもいいから原文で読めればなぁと思っております。
ラスマン、買ってくださったのですね、ありがとうございます。お気に召すものであればいいんですが……。
それと、小説、がんばってください。僕もデビューまで13年かかりました。そんなにかからない方がもちろんいいですけど(笑)。

投稿: 平山瑞穂 | 2008年2月24日 (日) 18時54分

平山さん 次々と発表される作品はフレッシュ若手社員ですね。ラス・マンは名誉会長になったのですね。
表紙に「名誉会長就任おめでとう」のピンクのシール貼りました。「これからは若手を見守るよ!」と私のラス・マンさんが。

平山さんの本は全部ベッドサイドに並べ繰り返し読ませていただいてます。
違うワールドに毎晩トリップ。贅沢な夜です。

投稿: りりこ | 2008年2月28日 (木) 09時37分

> りりこさん
「名誉会長」ですか、あいかわらずうまいこと言いますねぇ。
それにしても、全作ベッドサイドで繰り返しとは……著者冥利に尽きて泣けてきますよ。ありがとうございます。今後新人たちもよろしくお願いいたします。

投稿: 平山瑞穂 | 2008年2月29日 (金) 20時11分

 冥王星パーティを図書館で借りて面白いと思い、著者紹介まで読んでココの存在を知り他の作品も読もうとおもったら・・・!!
 絶版ですか(TToTT)
   今のうちに頑張って買ってみます。
 (たくさんの人が買ったら復活するかもしれないし。)
 


 

      

投稿: 桂 | 2008年3月 8日 (土) 20時44分

> 桂さん
せっかくご興味を持っていただいたところ、間の悪いお話で申し訳ございません(笑)。
みなさんの草の根的なご支持を励みに、復活の日を待ちたいと思います……。

投稿: 平山瑞穂 | 2008年3月 9日 (日) 17時38分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/181870/40138779

この記事へのトラックバック一覧です: 在庫一掃セール:

« 拙社それがしにござる | トップページ | 魅機ちゃん第8回 »