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2008年2月 7日 (木)

アジア的まどろっこしさ

『忘れないと誓ったぼくがいた』の、タイでの翻訳出版が決まったらしい。契約書が届いていた。『魅機ちゃん』でタイの人々を登場させたところへ、タイムリーな話だ。タイ文字はずっと前にちょっとだけかじってすぐに挫折したのが最後で、さすがに読めないが、あの字で訳されている状態を見るのは楽しみである。

 ちなみにその「ワスチカ」は台湾版も進行中で、この間、表紙のラフがデータで送られてきていた。台湾版のタイトルは〈我們説好了,永遠不忘記〉、なんだか微妙にニュアンスが違うような気もするが、「それ系」の小説だということは見ただけでわかる。「それ系」っていうのはつまり、〈在世界中心呼喊愛情〉系ってことだが。

「ワスチカ」はこれで、韓国、台湾、タイに上陸。あれそんなに普遍性があるのかなぁ。と思いつつ、ひとつだけ推測できるのは、あれはたぶん欧米文化圏ではウケないだろうなということだ(事実、一度英訳の話が出かけたが、ポシャってしまった)。高校生にもなっていながら、あのもどかしい男女関係(と作者自ら言うのもなんだが)。あれはやはり、アジアならではの「奥ゆかしさ」という文化的背景あってこそのまどろっこしさなのだ。たぶん。

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コメント

アジアを股にかけた活躍、お喜び申しあげます。「奥ゆかしさ」を美点ととるか弱点ととるか……なるほど(一人で納得)

投稿: 黄海 | 2008年2月 8日 (金) 06時46分

こんにちわ。この間、糖尿病の教育入院中にコメントしたアコです。退院してから2週間経ちだいぶ病気を受け入れて落ち着いてきました。
今まで健康だけが取り柄だったので、病気を宣告された時はもう今すぐにでも死んでしまうかと思いましたが、いたって普通に元気なまま日が過ぎてきますね。
日々、血糖値と格闘中ですが、頑張ってコントロールします。先生のコメントとても嬉しかったです。ありがとうございました。

投稿: アコ | 2008年2月 9日 (土) 17時47分

> 黄海さん
お久しぶりです。アジアを股にかけての売れない作家っぷりがじわじわ進行中でございます(笑)。

> アコさん
退院して2週間、ああ、わかります、どんな感じか。生活のペースがだいたいできてきて、それを日常として受け入れつつある段階ではないでしょうか。これからもときどき「波」がやってくることと思いますが、くじけずに頑張ってくださいね。

投稿: 平山瑞穂 | 2008年2月 9日 (土) 20時44分

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