ワスチカ文庫版
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7月末に『忘れないと誓ったぼくがいた』が、8月末に『ラス・マンチャス通信』が、あいついで文庫化される。ワスチカは新潮文庫だが、ラスマンの方はいろいろいきさつがあって、今回は角川文庫から出していただくことになった。なんにせよ、ラスマンがこの世から消え去らなくてよかった。
それにしても、まだ7月中旬であったか。毎月〆切に追われるという生活に入ってから、なんだか気ばかり急いてしまって、まだ上旬なのにもう月が半分終わっているような錯覚を起こしたり、まだ半分残っているのに月末まであと数日しかないような気がしたりしてしまう。
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井上雅彦氏監修のアンソロジー〈異形コレクション〉(光文社文庫)にお声かけいただき、今回発売の、シリーズ40本目の「未来妖怪」に、短編をひとつ寄稿している。『恋する蘭鋳(らんちゅう)』という作品だ。〈異形コレクション〉は前から気になっていたアンソロジーなので、そこに自分が書けるなんて嬉しいなぁ、作家になってみるもんだなぁと思った。
ほかの諸氏の作品はまだ全部読んでいないが、妖怪はもともと好きなモチーフなので(アマチュア時代の初期、自ら「妖怪シリーズ」と銘打って、「現代社会におけるさまざまな妖怪」の姿を意識的に作中に織り込んでいた時期まであったほどだ)、これから楽しみに読ませてもらおうと思っている。
それにしても、天野行雄氏製作による妖怪造型を写したこの表紙、一見したところ、「妖怪大図鑑」という感じだ。妖怪好きにはこたえられない。
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瞼を閉じれば、数々の思い出が、胸を熱くよぎる。そしていつも心を離れない、幾人かの人たちがいた。できるならもう一度、僕のまわりに集まってきて、やさしく肩叩き合い、抱きしめてほしい(沢田研二「いくつかの場面」)。
僕は反省しました。何を反省したかは明日また語ろう。明日また。もしも明日という日があるならば。明日ふたりは血みどろで、風に、風に、風に舞う。
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いろいろ考えてもしかたがないのだということは前からわかっていて、でも、考えないでおこうと考えることと、実際に考えずにいられることとの間には雲泥の差があって。でも僕は遅ればせながらそれを会得した気がするのだ。だから僕はもう考えることをやめた。僕はやめた。朴はやめた。パクはやめた。
それにしても。韓国の人についてはおおむね、現地読みを採用するようになったのに、中国・台湾に関してはどうしていまだに日本読みなんだ? コ・キントウって誰よ。フー・チンタオでしょ? 今、「ロ・ブゲン」って言っても誰も「ノ・ムヒョン」のことだとは思わないじゃん? でも逆に、年配の人には、「チョン・ドゥファン」って言っても通じなかったりする。「ゼン・トカン」っていわないと。「キム・デジュン」もそう。「金大中事件」はあくまで「キン・ダイチュウ事件」だったから。
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