« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »

2008年9月30日 (火)

Paint It...

 ああいかん。また黒く塗りたくなってしまった。さようなら。僕はやるだけやった。さようなら。

 ♩にーにーにーにーにーにーにーにーにーにーにーにぃー

|

2008年9月24日 (水)

『桃の向こう』

080924_212001

 僕の7冊目の単行本『桃の向こう』が、角川書店からそろそろ配本になる。少し先走っているようだが、最近の僕は余力があったりなかったりやる気があったりなかったりムラが激しいので、余力がある今のうちに記事にしておこうと思う。

 去年の5月号から「野性時代」に断続的に連載していた「桃の向こう」シリーズをまとめ、長めのエピローグ部分を書き下ろしで加えてある。連載時には、不定期ということもあって、各話に起承転結のある、それぞれ独立した短編としても読めるような形を取っていたが、もともと、1本の長編小説として構想されたものだ。書籍化にあたって、1話分はほぼまるごと書き改めた。

 改稿・加筆は6月頃行なっていたのだが、諸事情あって実質半月しか期間がなくて、始めたときには正直、「絶対ムリ!」と思っていた。いまだに、どうして間に合ったのかわからない。兼業の身としては、極限状況に近かったと思う。作家になって4年、あのときほど死を間近に見たときはなかった。

 自作をうまくプロモーションするのは下手なので、例によってそのへんは差し控えておくが、ひとことで言えば、「ロスト・ジェネレーション世代の、10年にわたるほろ苦い群像劇」である。ただ、そんな中にも実は、「ラスマン」的な世界の捩れは暗示されていると僕は思うのである。著者である僕がそう言うのだから間違いがなさそうだが、著者が言っているがゆえに信用ならないともまた言えるかもしれない。いや、それはあくまで一般論であって、僕が信用がならないかどうかはご想像にお任せすると言うよりほかないであろう。

 華やかである中にもどこか不吉さを感じさせるこのカバー写真、僕はたいへん気に入っている。何度も言うが、僕は表紙に恵まれていると思う。すべてに恵まれているわけでは必ずしもないとしても。夜空に光る黄金の月などなくても(しつこい)。

|

2008年9月23日 (火)

リンクを張る

『理想の人』連載第2回分が掲載された「きらら」10月号が、たぶんそろそろ出回っていると思う。あれは、大型書店にはだいたい置いてあるようだが、店頭に陳列されていることはあまりなく、店の人に「小学館のきららありますか?」と訊くと出してもらえる、というケースが多いようである。

 なお、告知しそびれていたが、「WEBきらら」では連載第1回の分だけ全文、pdfで読めるようになっており、実はこのブログでも左サイドバーの「リンク」のところにすでにリンクが貼ってある。興味ある方は一読してみていただきたい。

 ところで、僕はある時期まで、「リンクをはる」の「はる」は「貼る」(stick, paste)ではなくて「張る」(stretch)だと思い込んでいた。「リンク」というのはネットワーク上の紐づけのことなので、それを「はる」とはすなわち、蜘蛛が巣を張るように、「糸を引っ張って留める」というイメージだったのだ。実際には、特定アドレスのURLを「コピーして貼りつける」のイメージであったらしい。

 しかし、僕が当初抱いたイメージも、イメージとしての完成度が高く、また意味合い的にも齟齬がないので、僕はいまだに、「リンクをはる」と書くとき、一瞬考えて、意識しながら「貼る」という用字を選ぶことを余儀なくされている。

|

2008年9月10日 (水)

幻の酒場

 夢に見る幻の酒場がある。たいていの場合、僕はすでにふんだんに飲んだ状態で、一人でそこを訪れている。さして楽しい場所とは思えない。そして現実の僕は、普通、一人で酒を飲むことはない。あそこはどこなのだろうと思う。現実の僕ならば、決してわざわざ選びはしないであろう店だ。しかし僕は、今生を終えるまでに一度は、そこを訪れたいと思っているのだ。

 40 代に入って4日が過ぎた。3つ歳上の錦織一清がいつのまにかだいぶ老けてしまっていたことを知った、40歳と4日の秋だ。

|

« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »