« そして人生はキアロスタミ | トップページ | エウレカ »

2008年10月17日 (金)

太郎、君の名は太郎

 ワインにチーズが合うのならば、納豆が合わない理由はないのではないだろうか、とあるとき太郎は思った。なぜなら、どっちも腐っているからだ。そして太郎は、実際に試してみた。悪くないと思った。ただし、納豆を食べた後の唇をワイングラスに接触させると、そこにねばねば成分が付着してしまうのがいただけないと思った。これでは女の子とフランス料理を食べに行ったときに嫌われてしまう。

 だから太郎は、全日本フランス料理協会に、粘らない納豆の開発を進言しようと思い立ったのだった。それは太郎が、その短い生涯の中でなしえたほとんどただひとつの生産的なふるまいだったのである。

 いや待て太郎って誰だ?

|

« そして人生はキアロスタミ | トップページ | エウレカ »