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2008年11月23日 (日)

便利な時代

 僕は立教大学時代、今も現存する「作詞作曲部OPUS」というサークルに所属してささやかながらバンド活動をしていた。真偽のほどはさだかでないながら、細野晴臣が創設に関わったといわれるサークルで、ムーンライダーズなどとも浅からぬ縁があるらしい。僕が入部した1987年当時は、ほぼ入れ替わりで卒業していったOGの人たちからなるNav Katze(ナーヴ・カッツェ)という3人組のガールズ・バンドがインディーズ・シーンで活躍しており、渋谷La.mamaでのライブなどには胸を高鳴らせながら足を運んだものである。

 Nav Katzeはその後、ビクターからメジャーデビューを果たし、音楽的にもさまざまな変遷を辿っていくのだが、僕はごく初期の、「女ポリス」と言われていた頃のシンプルで鮮烈なサウンドが忘れられなかった。当時購入したインディーズ時代のレコード(CDではない)は、今も実家のどこかにあるとは思うのだが、実際に最後に針を落としたのは大昔のことである。

 ところが最近ふと、あるきっかけから彼女たちのことを思い出し、Amazonで検索してみたら、まさにその初期の楽曲ばかりを集めたCDが出ているではないか! "Nav Katze Switch Complete 1986-1987"というタイトルで、インディーズレーベル「Switchレコード」時代の音源が1枚にまとめられている。一も二もなく購入し、十数年ぶりに聞き惚れた。便利な時代になったものだと思う。

 彼女たちがこれらの音源をレコーディングしてからすでに二十余年が過ぎているわけだが、今聴いてもまったく古びていない。その質の高さ・完成度の高さに驚かされる。そして僕は、学生時代、一度コピーしたことがある「黒い瞳」という曲のベースラインを、今でも100%正確に記憶していた。

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