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2009年8月 1日 (土)

自虐の詩

 少年は図書館で知り合った物静かな少女と意気投合するが、彼女との仲が親しくなればなるほど、疑惑を抱くようになる。こんな都合のいい話があるわけはないから、彼女が自分をからかっているか、もしくは彼女の存在そのものが自分の妄想なのにちがいないと。ある夏の晩、二人は待ち合わせてお祭りへ行く。彼女は浴衣姿である。彼は人けのない林の中に彼女を誘い、花火が彩る夜空を背景に、彼女に「乱暴」を働く。「彼女の実在を確かめる」ために。彼女は泣きながら去って行き、少年は二度と彼女の姿を見ることがない。そして少年はひとり呟く。「矢張りあれは僕の妄想の産物だったのだ」。

 という小説を、高校生の頃に書いたことをふと思い出した。なんという自虐的な小説なのか。

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