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2009年9月17日 (木)

It has made it visible

 ここ数年で僕があらたに学んだ最大の事実、それは、世界は僕が想像していたよりもはるかにバカの比率が高いということだ。ここ数年でバカの比率が高まったのではない。たぶん、比率は前からほとんど変わらないのだが、それがここ数年で驚くほど可視的になったということなのだ。invisibleバカがvisibleバカになったということなのだ。

 大昔、桃井かおりが出ていたあるCMで、彼女の放つ「世の中、バカが多くて困りません?」という台詞が「差別的である」とかいう理由で轟々たる非難を浴び、なにか別の、しかしなんのスパイスもないつまらない台詞に差し替えられたということがあったと記憶している。そして僕はそのとき、「そういうツッコミを入れる連中こそ、まさにここで言及されている“バカ”にほかならないのではないか」と思ったことを鮮烈に記憶している。

 思えばあの頃から、バカの可視化はゆっくりと始まっていたのかもしれない。今となってはもう、手の施しようがない。しかし、惑わされてはいけないのだ。比率自体はたぶん変わっていないのだから。ただバカが、なまじ発言権とかを与えられてしまっているばかりに、昔よりも目立っているだけなのだから。こう言ってはなんだが、世界なんてそんな簡単に変わるものではないのだ。

 そして、もしもバカをバカと告発することが許されないなら、僕は何も書けないし何も言えないに等しい。

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