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2010年11月27日 (土)

偽憶

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 12冊目の単行本、『偽憶(ぎおく)』が幻冬舎より刊行された。僕にとって初のミステリー作品でもある。小説というのは多かれ少なかれミステリーの要素を含むものだと思うし、これまでの作品にも当然そういう面はあったが、ジャンルとしてミステリーということを意識しながら書いたのはこれが初めてということだ。

 ただ、これが本当に「ミステリー」になっているのかどうかは、正直なところ、自分でも心もとない。ミステリーというとかなり広い読者層が存在していて、「見方」もいろいろあると思うので、あれこれ批判されやしないかと今から戦々恐々である。

 内容については、オビの裏の文言を引用したい。
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15年前のサマーキャンプに参加した27歳の男女5人が、キャンプ主催者の遺言執行者と名乗る女性弁護士に突然集められた。この中の1人が遺産31億円の相続資格者だと言うのだ。「“或る事”をした者」という以外故人が明確にしなかった該当者確定のために、5人はキャンプの詳細をレポートにするように求められる。事実を捻じ曲げて独り占めしようとする者、分割して相続することを望む者、小額でも掠め取ろうとして謀略を練る者、端から関心がない者……。莫大な遺産への欲望に差はあるものの、5人は遠い夏の記憶を手繰り寄せる。
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 表紙は一見サイコホラー風だが、事実、そういう要素もなくはない。しかしそれ以上言うとネタバレになるので黙っておこう。語り得ぬことについては、人は沈黙しなければならない(ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン)。←※誤用

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