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2011年2月11日 (金)

卑猥な機械

 9日づけのブログで新しいファックス機について言及したところ、たてつづけに2名の知人からまったく同じ趣旨のことを言われた。いわく、「ファックス」と書くと"fucks"と言っているみたいで卑猥な感じがするが、その点についてはどう思うか、という問いかけである。

 この2名の意見は氷山の一角ではないかという気がするので、「ファックス」という表記についての僕の考えをここに書き留めておきたい。

 実は、少し前までの僕は、この技術、すなわちファクシミリについて言及する必要がある場合は、"fax"と書くことが多かった。「ファックス」を"fucks"みたいと思ったことはなかったが、表記としてなんとなくダサい気がしたからだ。

 しかし一方で僕は、日本語の文中で、他の表現方法があるのに必然性もなく英文字を使用するのは極力避けるべきだという考えの持ち主でもある。

 これはもっぱら小説を書くにあたって適用している原則なのだが、ちょうどくだんのファックスの記事を書く少し前に、某社との校正のやりとりで、「文中の“ユーチューブ”は"YouTube"でなくていいのか」という指摘を受けた際、上記のとおり僕なりの「原則」を提示して訂正を拒否したといういきさつがあったばかりだった。それに則ればこれも"fax"ではなくて"ファックス"だよな、と考えた結果、今回は「ファックス」と書いたのだ。

 中には「ファクス」と書く人もいるが、それはなんだか大江健三郎氏が"sex"のつもりで使用するアレみたいで気持ち悪い。それに、話し言葉では明瞭に"fakkusu"と発音しているのに、表記との間にズレがあるのは望ましいことではないのではないかという気持ちもある。

 ただし、今回の質問を投げかけてきた知人の1人は、「ファクス」と表記すると同時に、発音の方も「何食わぬ顔で」"fakusu"にしてしまっているそうである。なるほど、そういう手もあったか。

 しかしまあこんなことを気にするのはどうせ僕自身をはじめとするごく一部の人々と有村ちさ(以下略)

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