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2011年2月 2日 (水)

実在しない生物を認識する脳

Photo

 今年の年賀状に使用した画像である。クーの耳部分だけウサギとすげかえて合成したものだが、加工元がたまたまクーとよく似た毛色のウサギ画像だっただけに、忙しい中ヤッツケで作ったにしては、接合部分がほとんどわからないほどサマになっていた。それでも僕としては、「干支にちなんで飼い猫の画像に手を加えたのだ」ということが当然伝わるだろうという見込みのもとに、あえてこれを使ったわけである。

 ところが正月に実家に行ってみたら、父親が「クーちゃんってこんな耳だったっけ?」と言っていたので驚いた。こんな形の耳を持った猫がいるわけがないではないか。父親はほんの数ヶ月前にクーの現物を見ているから、顔がクーだということは認識できたものの、耳については「なんか変だ」としか思わなかったようなのだ。

 ただ、驚きはそれに留まらなかった。あとで知ったことだが、その年賀状を送ったある家庭では、「平山さんってウサギなんか飼ってたんだっけ」などと言われていたらしい。逆のパターンである。たまに飲みに行く新宿の店にも同じ年賀状を送っていたのだが、そこでもやはり、画像は普通に「ウサギ」として認識されていた。

 みなさん、しっかりしてください。猫の耳は三角だし、ウサギの目は真っ黒でしょう? こんな生物は地球上に存在しないでしょう?

 とはいえ、それは僕がこの画像を合成した張本人であるから確信していることなのであって、人の認識というものは思いのほかもっとぼんやりとしたものなのかもしれない、とも思う。考えてみれば僕だって、ナマケモノを見れば「ナマケモノ」と認識できるかもしれないが、ではそのナマケモノとサルは具体的にどこがどう違うのかと問われても、とっさには答えられないかもしれないわけで。

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