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2011年7月27日 (水)

病すれば鈍する

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 病床にあるとき、薬を飲むために水を入れたコップを、そのまま放置していることがよくあった。食事のたびごとに水が必要になるわけだが、その都度コップや中身を換えるのさえも億劫で、前に飲んだ残りをそのまま口にしたりしていた。

 ところがあるとき僕は、クーがこのようにして食卓に上り、コップに頭を突っ込んで、底の方に残っている水をゴブゴブ飲んでいる姿を目撃してしまった。クーは決まったところからしか水を飲まないと思い込んでいたが、どうやらそうではなかったらしい。そして僕はどうやら、何度かは同じコップの水をクーと共有していたらしい。

 どれだけクーを溺愛しているといっても、僕はこうした衛生面に関してはけっこう神経質で、ふだんならおおいに気にするところなのだが、ここしばらくはそれがどうでもよくなるくらい具合が悪かった。悪酔いして吐きそうになっているときに似ている。そういうときは、居酒屋のトイレの床にへたり込んで、便座に頬を押しつけるようにしていても、汚いなどとは感じなくなっている。基本的にはそれと同じだ。

 今、クーが僕の口のまわりをベロベロ舐めたとしたら、僕は決して口を開かないようにして即座に洗面所に向かい、その部分を洗ってから初めて口を開くだろう。その程度には回復したということだ。

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