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2011年12月19日 (月)

言いそびれていたことなど

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 新刊が出る前後の時期は、「パブリッシュ・ブルー」とでも呼ぶべき軽いウツ状態に陥る(2007年の『株式会社ハピネス計画』あたりから現在に至るまで、ただ一度の例外もなくそうだ)。先月末に『3・15卒業闘争』が出る前からつい最近までそれが続いていたせいで、神経がささくれ立っていて、いくつかのことを告知しそこねていた。

 今さらだが、今年の日本ファンタジーノベル大賞(第23回)の大賞を受賞された勝山海百合さんの『さざなみの国』について、新潮社の「波」12月号に、同じ賞の受賞者として書評を寄せている。ウェブでも全文読めるので、リンクを貼っておこう。

『さざなみの国』書評

 勝山さんとは、今回の受賞前から実はさるきっかけを通じてメールではときどきやりとりさせていただいていたのだが、実際にお会いするのはご本人の授賞式の席が初めてだと思っていた。ところが、対面した勝山さんいわく、「実は2度目」なのだそうだ。何年も前、勝山さん自身まだ作家デビューされていない頃に、「文学フリマ」の会場で一読者として僕の前に出現しておられたらしい。

 そういう形でサインを求めてきたりしてくれた人の絶対数は正直きわめて僅少だったので、全員の顔を覚えていてもいいほどだったと思うが、当時は慣れないシチュエーションに僕も舞い上がっていたのだろう。

 それと、僕の長篇小説『出ヤマト記』の第3回が掲載されている季刊「小説トリッパー」(朝日新聞出版)の冬号が発売されている。ところで『出ヤマト記』というタイトルは、聖書の「出エジプト記」にあやかったものなのだが、たまに読み方がわからない人がいるようなので、一応言っておくと、読みは「しゅつやまとき」である。

 ちなみに画像は、食器洗浄機の上に乗っているクーである。寒い季節には、クーはわりとこの位置を好む。浴槽の蓋の上も同様である。ともに、温かいときがあるからだろう。

 しかし言うまでもなく、食洗は稼働していなければ冷たいはずだし、浴槽の蓋も、その下が温水になっていなければ温かくないはずだ。かつて何度かそこが温かかったことがあるという記憶から、そこにいればいつも温かいような気がしてそうしているものと思われる。今は違うのにな、と思うと不憫である。猫はことほどさように不憫な生き物なのだ。

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