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2012年10月 9日 (火)

it doesn't matter much to me

 僕の新刊『僕の心の埋まらない空洞』について、大矢博子さんが新潮社の「波」に寄せてくださった書評が、ネット上でも読めることがわかったので、リンクを貼っておくことにした。

http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/nami/shoseki/472204.html

 この中で大矢さんは、「もしかしたら平山瑞穂って三人くらいいるんじゃないのか」と書かれているが、たまに自分でもそう思うことがある(笑)。

 今回は、オビに一応「サスペンス」と銘打ってはいるが、大矢さんも指摘しておられるとおり、「奇を衒うトリックや驚愕の真相があるタイプの話ではない」。したがって、この書評も含め、ネタバレしているかどうかは、この本にとって本質的なことではない(だから、この書評も安心して読んでいただきたい)。作者としては、そうではない部分にこそ作品の命を吹き込んだつもりなのだ。

 それでもこの本が「サスペンス」たりえているとしたら、それは、会社で働くイタい人たちをシニカルかつコミカルに描いた前著『大人になりきれない』が、一部の人たちから「怖い」「これは一種のホラーだ」などと評されているのと、ある意味似たような理由によるものかもしれない。

 僕が書くものに、しょせんジャンル分けなどは存在しないのだ。つまるところ、僕はただ「おもしろい小説」を書きたいだけなのだから。

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