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2012年11月 6日 (火)

吐息の合間に雨の音がする

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 雨が降ると、動物の活動性は著しく鈍くなる。それでなくてもクーは、日中の大半を怠惰に過ごしているが、雨の日はもうここぞとばかり不活性になり、いるのかいないのかさえほとんどわからないありさまである。

 かく言う僕自身、やはり動物の端くれだからなのか、正午前くらいにどうにも眠気に抗えなくなり、ほんの15分だけのつもりでベッドに横たわったところ、まるで待ち構えていたかのように、クーが蒲団の中に潜り込んできた。

 そうして日中、クーと一緒にぬくぬくしていると、僕はたいていの場合、当初の予定を大幅に超えた時間、惰眠を貪ってしまうことになる。今日も結局、目が覚めたら1時間半も経過していて、少々泡を食った。

 ふと見ると、僕を深い眠りに引きずり込んだ原因である当のクーは、いつのまにか腋の下からいなくなっている。もしやと思って、隣の妻のベッドの蒲団を持ち上げたら、その中に自分のねぐらを作っていた。

 夜もそうだが、クーはこの季節、僕がベッドに入ると、条件反射のように腋の下に潜り込んでくるが、そのまま長時間そこにいることはあまりない。たぶん、途中から暑くなりすぎてしまうためだろう。

 画像のクーは、それまでぐっすり眠っていたのか、まだぼんやりしていて状況をよく把握していないような顔をしている。これだけ見ると、けっこう邪悪そうな顔にも見える。「顔が怖い」という理由で猫を苦手に思っている人がいるが、こういう顔を見ると、その気持ちがわからないでもない。 

 ただそれは、あくまで「わからないでもない」のレベルである。猫好きには、こうした表情もまた、たまらなくかわいく見えてしまうものだからだ。

 


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