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2013年6月17日 (月)

新刊『悪魔と私の微妙な関係』

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 僕の18冊目の単行本『悪魔と私の微妙な関係』(文藝春秋)が、今週なかばあたりから店頭に並びはじめる。「別冊文藝春秋」2011年7月号〜2012年5月号に連載された『私は非公認』を改題したものだ。

 主人公・真崎皓乃(まさき・あきの)は、某独立行政法人に勤務する27歳。根が小心者で他人との衝突を好まないばかりに、表向きは「おとなしい人」を装っているが、実は超毒舌で、心の中では周囲の人間を誰彼となく罵っている。そんな皓乃だが、オカルト好きが嵩じて、怪しさ満点の自称神父・米沢ヨセフにスカウトされ、ひそかなアルバイトとしてエクソシスト(悪魔祓い師)稼業に手を染めることになる。

 ……といった話である。実はこれ、そもそもは、「ラブストーリーを書いてほしい」とのリクエストに応じたものなのだが、「普通のラブストーリーじゃつまらないから、なにか突飛な設定を導入しよう」と思ってあれこれいじっているうちに、なんだか「オカルトコメディ」みたいになってしまった。もちろん「ラブ」要素もあるにはあるのだが、設定の突飛さの方が際立ってしまい、書いていて自分でも「これははたして……」と首を傾げつつ、ラブコメとして話を畳むのにだいぶ難儀させられた。

 しかし、「ラブコメ」であるかどうかはともかくとして、楽しんで読んでいただける内容にはなっていると思う。ぜひご一読を!

 カバーイラストは、仁木英之さんの『僕僕先生』シリーズなどでおなじみの三木謙次さん。これまた、今までの僕の本とはガラリと趣向を変えたかわいい雰囲気のものに仕上がっている。

 ただ、このイラストのラフ段階では、スーツ姿のメガネ男子(作中で「ウェーバー卿」と呼ばれているイケメンエリート上司)のビジュアルが、僕自身の中のイメージと違う、と再三ダメ出しをしてしまった。何様なんだ自分、という感じである。三木さん、お手数おかけしてすみませんでした。おかげでもうこれ以上はないというほどピッタリなウェーバー卿にしていただけました。この場を借りて、地面に額をなすりつけつつお礼申し上げます。

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