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2017年2月10日 (金)

その名も「変態」

さて、前著『妻を譲らば』が刊行されてから少々間が空いたが、次に出るのは僕が編者として取りまとめたアンソロジーである(3月10日発売予定)。

皓星社がマイク・モラスキー氏・編の『闇市』を皮切りに2015年から毎回テーマと編者を替えて刊行しているシリーズ「紙礫」の第7弾として、ちょっと変わった趣向の中・短編小説を7篇揃えている。取り上げているのは、中勘助、川端康成、蘭郁二郎等の作品なのだが、僕自身の書き下ろしもドサクサに紛れるように1篇忍ばせている。ネット上にもすでにちらほらと情報が現れはじめているが、その名もズバリ、『変態』。

声がかかったとき、一も二もなくこのテーマでやらせてほしいと申し出たのは僕自身だし、「いかに変態っぽいラインナップを組み上げるか」というのは実に取り組みがいのあるテーマで、解説を書いている間もずっとノリノリだった。

少し前、某社の担当編集者にこういう本が出るという話をしたところ、「平山さんの名前が冠された『変態』という名の本が世に出てしまうという点についてはどうなんですか?」と言われたのだが、それに対しても「いやそれは別に」という反応で終わっていた。

しかし今、ネット上で“『変態』  平山瑞穂・編”という文字を見ると、そのインパクトに毎回一瞬ギョッとしてしまう。ああそうか、『変態』というタイトルの本を自分名義で出すというのはこういうことだったのか、と。

なお、本書編集の過程では、候補作選定のためにめぼしい作品をピックアップしつつ、それぞれの作品における「変態ポイント」(ここが変態っぽいと思う要素やその理由)について僕がメモをつけていった資料が作成されているのだが、版元皓星社から、その「変態ポイント」をツイッターで随時アップしてくれているようなので、併せてご参照いただければ幸いである。

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